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「フェブラリーS」名レース5選。砂上の王者決定戦を振り返る

2023年のG1がここからスタート!

競馬

昨年のフェブラリーSはカフェファラオが優勝。鞍上は、調教師に転身するため引退を表明した福永祐一騎手。 
写真/橋本健

 2023年の競馬がスタートし、早くも2か月が過ぎようとしています。今週は中央競馬では最初のG1レースとなるフェブラリーSが開催。当レースが始まると、本格的な競馬シーズンのスタートだなと胸が高鳴るのは筆者だけではないはず。  今回の記事では、これまでのフェブラリーSの中で筆者が独断で選んだ印象深い5つのレースを紹介します。今年のフェブラリーSを予想する際に、ぜひ過去の名レースも振り返ってみてはいかがでしょうか?

全てはここから始まった!/1997年シンコウウインディ

 前身となるG3のフェブラリーハンデキャップが1984年にスタートし、1994年にフェブラリーSへと名称変更。しかし、当時はまだG2で行われており、G1に昇格したのが1997年でした。  この年の勝ち馬はシンコウウインディ。今でこそユニコーンSといえば3歳ダート馬にとっての登竜門レースですが、同馬が勝利した1996年が最初の開催。そして最初のフェブラリーSも勝利するわけですから、日本競馬史上で最初の東京ダート巧者と呼べる存在かもしれません。  シンコウウインディといえば「嚙みつき癖」が有名で、過去にはレース中に他馬に噛みつきに行って敗れるという珍事がありました。そんな同馬でしたが、1997年のフェブラリーSでは直線でストーンステッパーとの激しい競り合いの中、この時は噛みつきに行かずクビ差の勝利を収めました。
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歴史的名馬も当時は最低人気の超大穴
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各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

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(秀和システム)


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