仕事

「空気が読めないけど、なぜか好感度が上がる」仕事で得する“一言フレーズ”3選

その場の空気は読みすぎるほど読んでから「率直に話す」

 このTalk Straight、もしあなたと後輩が前述のように外資系コンサルティングファーム勤務なら問題ないですが(たぶん)、そうじゃない場合、ちょっとぎくしゃくしてしまう可能性がなくもないので注意が必要です。  Talk Straight は話の本質に一気に切り込める魔法の言葉ですが、このストレートっぷりに慣れていない人は、なんとなくイヤな気持ちになることがあるのです。また、常に歯に衣着せぬ物言いをする人は、なんだかんだで遠ざけられていってしまう傾向もあります。  婉曲に伝えても伝わらない場合、もしくは率直に言った後にたっぷりフォローアップするタイミングがある場合はTalk Straightで問題ないのですが、あまり濫用すると人間関係にひびが入りがちなので、「本当に問題ないか?」と自問自答してから使うようにしましょう。 【NG 損する説明】 ポップアップストアを出して直接お客さんとコミュニケーションを取る、というアイデア自体は全然悪くないと思うんですが、私たちのサービスは結構単価も高いですし、ぱっと見で目立つものでもないので、もしかしたら効果はそんなに出ないかも?って思ったりします。 【OK 得する説明】 率直に言うと、ポップアップストアの出店には反対です。その分の費用はデジタルマーケティングに割くべきと私は思います。

フレーズ2:[クッションエンド]……と私は思うのですが、いかがでしょうか?

仕事 さっきの「Talk Straight」と対極をなすフレーズ、それが「クッションエンド」です。Talk Straightのような正攻法に加えて、クッションエンドを使うことによって「ああ、この人の説明はわかりやすいなあ」という反応をばっちり受け取ることができるのです。  いくらロジックがわかりやすくても、あまりにも攻撃的で「ウッ」となるような表現だと、耳と心を自動的に塞ふさいで「この人の説明、わからない!」となってしまうケースがあるのです。それを防ぐために、クッションエンド「……と私は思うのですが、いかがでしょうか?」を使いましょう。  少しストレートすぎる意見表明をしてしまった後、“あくまで自分のイチ意見で恐縮です。あなたの意見も聞きたいな”という形で説明を終わらせることで、あなたへの好感度が一気に上がり、説得力が増していきます
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より受け入れやすい表現にしよう
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外資系デンタルケア企業の日本法人「Zenyum Japan」の代表取締役社長。「口腔ケア領域で、最高のSmileのための最高のサービスを提供し続ける」という会社のミッションを推進する傍ら、「グローバル企業の日本法人経営者」という新時代のキャリアを普及させるべく、講演や執筆活動に積極的に取り組んでいる。ツイッター(@TasukuIto5)、noteなどでも積極的に発信中。著書に『得する説明 損する説明』(SBクリエイティブ)

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