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河合優実(22歳)、初主演で“一発本番”提案「もっと本音で話したら早いのに」

日本はホンネ以外で回ってる?

河合優実――日刊SPA!はキーワードのひとつに“ホンネ”を挙げています。“ホンネ”と言われて、河合さんは何が浮かびますか? 河合:日本の社会は、たとえば映画業界も、ホンネ以外で回ってるんじゃないかと思うようなときもあります。もっとホンネで話したら早いのに、みたいな。
少女は卒業しない

(C) 朝井リョウ/集英社・2023 映画「少女は卒業しない」製作委員会

――それは、ホンネという自分の意見があるからこそ、感じることですよね。つまり、河合さんは自分の意見を持っているということ。 河合:あります。意見を持っていない人もいるのかもしれませんが、素敵なアイデアを持っているのに、言えないシステムがあると思うんです。それってすごくもったいないですよね。今でも私が意見を言おうと思ったら言えるかもしれないけれど、私がどうというより、言えない人が言えるような現場の構造、システムになったらいいなと感じることがあります。

人生の節々に感じることを受け取って

少女は卒業しない

(C) 朝井リョウ/集英社・2023 映画「少女は卒業しない」製作委員会

――ハラスメントの問題とかコンプライアンスとかいろいろありますが、規制もありすぎだと感じますか? 河合:気にしすぎないでと言いたいわけじゃ全くないです。自由になるために言い出したことが独り歩きしている感じがある気がしていて。本当に難しいなと思います。 ――最後に読者にひと言お願いします。 河合:舞台は高校ですが、学校からの卒業と限定せず、何かと別れなきゃいけないタイミングや、ここには戻れない、次の場所にいかなきゃいけないという時は、人生の節々にあると思います。そうしたことを高校卒業ということを通して、感じてもらえる部分があったら嬉しいです。 <取材・文・撮影/望月ふみ>
ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi
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【公開情報】
少女は卒業しない』は全国公開中
(C) 朝井リョウ/集英社・2023 映画「少女は卒業しない」製作委員会
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