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「エアコンの設定温度」は快眠できる室温ではない。熟睡できる寝室の作り方

さらに「理想的な寝室」に近づける重要なポイント

エアコン

写真はイメージです

 また、当たり前のことなのに意外と意識できていないのが温度設定です。一般論としては冬は18℃、夏は26℃ほどが睡眠にいいと言われています。  重要なのは、これはエアコンの設定温度ではないことです。実際の室温です。皆さんの寝室には温度計はありますか? おそらく置いていない人のほうが多いと思います。  もちろん、本人が快か不快か、という観点が大切ではありますが、ちゃんと可視化できるようにしておくといいでしょう。上記のように18~26℃の間で寝室の温度を保ち、その状態に合わせた寝具やパジャマを選ぶことが大切です。

エアコンの温度設定は室温ではない

 寒いからといって、暖房をつけてヒートインナーを着て、さらに分厚い服を着て寝ている人もいるでしょう。夏はエアコンで寒いくらい室内を冷やし、毛布にくるまって寝るのが好きな人もいるでしょう。  人それぞれの習慣はあると思いますが、本当にその睡眠によって脳がしっかり回復できて翌日のパフォーマンスが高く保てているのか、冷静に考えてみてください。  もし、体感的に「疲れがとれない」と感じるならば、寝室環境を見直すべきです。その際はまず、寝室の温度設定から見直してみてはいかがでしょうか。  その他にも理想の寝室をつくるためには、「空気環境」「明るさ」「季節ごとの寝具選び」「電磁波」など、たくさん気をつけるべきポイントがあります。今後も細かく解説していきますね。
スリープコーチ。上級睡眠健康指導士。(一社)オルソスリープアカデミー代表理事。2016年に「快眠ほぐしサロン すいみん」(大阪市)をオープンし、約2万人の睡眠をサポート。また、企業向けに睡眠セミナーも実施してきた。2022年2月からニック・リトルヘイルズ氏と正式に契約し、アスリートに向けた睡眠指導も本格化。社会全体の睡眠の質を高めるために奮闘している。Instagram(@tatsutoyano)Twitter(@yanotatsuto
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