更新日:2023年03月19日 11:23
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「本音を言うね」少年隊・錦織一清が明かすサブスク解禁と“ジャニーズへの想い”

忘れもしない、フリーになった初日の出来事

――あとがきに、退所した際に「周りから人がいなくなるんじゃないか」という恐れがあったと書かれていました。錦織さんでもそんなことを考えるのかと驚きました。蓋を開けてみればお仕事も続いていて、そんなことはなかったという実感が大きいですか? 錦織:忘れもしないのは、2020年の12月31日までジャニーズ事務所に所属で、1日からフリーになったというその日、何十年ぶりかわからないくらいに、携帯電話にパンクするくらいのメッセージとかメールが入ったんです。「なんかやろうぜ」とか「新しいことができるじゃん」「声かけてくれよ」とかそういった言葉がたくさん。

今も大好きな事務所はジャニーズ

錦織一清――それはご自身が築いてきたものがあったからですね。 錦織:「ジャニーズ事務所を退所しました」というイメージだけでいうと、少年隊の錦織に群がっていた何かが、蜘蛛の子を散らすようにパッと散っていくという現象を想像しなくもないんです。そうした不安感はやっぱりどうしてもありました。あれだけの大きな組織を辞めるわけですから。  でもそれでもいてくれる人とか、逆に集まってくれる人たちがいた。それも、これは別に美談として言うわけじゃなくて、ジャニーズ事務所のおかげだと思っています。そうした知り合いができるきっかけを作ってくれたのは事務所。僕は12歳から所属していた会社はそこしかない。今も大好きな事務所はジャニーズです。 ――それにしても、錦織さんでもそうした不安があったというのは、なんだか安心します。 錦織:芸能界だからとか、サラリーマンだからとか、そういうのって関係ないと思うんですよね。人間的な付き合いの根幹は変わらないと思います。
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サブスク解禁「10年後にやるなら、今やろうよ」
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ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi

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