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「私にとっての精神安定剤」アーバンギャルドが語る、リスナーを救う15年の“赤歴史”

2021年に事務所から独立したワケ

アーバンギャルド

アーバンギャルド松永天馬さん

松永:みなさんの個人的な思い出や記憶を呼び起こしたいなと思って、あえて曲間を置かず、矢継ぎ早に曲が繋がるように作ったんですよ。だからベストアルバムは「走馬灯」ですね。あと、「いちご黒書」も、僕ららしいイントロやフレーズがあるし、僕の朗読ラップ、おおくぼけいの早弾きなど、“アーバンギャルドらしさ”を詰め込みました。 おおくぼ:僕はベストを聴いて「バンドって言ってるけど、バンドではないのかもしれない」と思いました。バンドというと、ギターやドラムがあって……と想像すると思うんですけど、そうではなくて、「アーバンギャルド」という表現媒体なのかなって。それは、自分でやっていても面白いと思う部分です。 ――バンド活動の中で、さまざまなことがあったと思いますが、2021年の独立もひとつの大きな出来事だったのではないでしょうか? 松永:どこのバンドもそうだと思うんですけど、コロナ禍になって活動の仕方がめちゃめちゃ変わったんですよ。アーバンギャルドも2020年に全国ツアーが決まっていたのに頓挫してしまって……。その後、アルバムを作っていく上で、 より自由な形で表現をしていくためには、独立したほうがいいんじゃないかと“円満に”独立しました。 おおくぼ:アーバンギャルドとしては珍しい円満でした(笑)。

セルフマネージメントが求められる時代に

アーバンギャルド

アーバンギャルド浜崎容子さん

松永:(独立してみて)自分たちで舵取りをする部分が多く、そこでどう判断するのか? 直感をあてにすることも多くなりましたね。 おおくぼ:自分たちで判断しなきゃいけないけど、僕らそれぞれ考えがあるから、音楽じゃないところでメンバーがぶつかり合っちゃうこともあって。どういうふうに落とし所を作るのか、まだ模索中ですね。 松永:日本の芸能界も変わってきて、アーティスト自身のセルフマネージメントが求められる時代になってきているなと感じています。もちろん、マネージメントがあるのは、すごくありがたい話なんですけど、アーティストとリスナーとの発信と受け取りがSNSを通してダイレクトになってきたじゃないですか。僕らの声はリスナーに直接届くし、リスナーの声も僕らに直接聞こえてくるし……どうしてもセルフマネージメント的にならざるを得ない部分があるのかなって。 浜崎:事務所にいて「あの時はすごく助かっていたな」と思うこともいっぱいありますけど、ただ、今の自分たちのやり方では、フリーでやっていくほうが合ってるんじゃないかなと思います。 松永:ありのまま言ってしまうと、我々のスピード感に対して、旧来のやり方ではついてこられなくなったんですよね。色々発案することに対して、僕が全部自分で手配したほうが早くなってしまった、というところは大きいですね。
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ミュージシャンは一生かけて演じ続ける
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【15周年記念公演 アーバンギャルドのディストピア2023 SOTSUGYO SHIKI"】
2023年3月31日(金)中野サンプラザホール
開場 17:45 / 開演 18:30 / 終演 21:00予定
■[チケット]一般発売中
■特設サイト:https://www.urbangarde.net/nakano2023
URBANGARDE CLASICK ~アーバンギャルド15周年オールタイムベスト~

デビュー15周年記念オールタイムベスト盤。CD 3枚組、45曲収録予定

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