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元セクシー女優が痛感した「セクシー女優の後遺症」とは。狂った金銭感覚は今も戻らず

20代では破格の家賃10万円台

たかなし亜妖さん セクシー女優は基本的に高収入であり、頑張り次第で月収数百万円を手にできる職業だ。世の中の基準では家賃は手取りの3分の1が目安、と言われているため、例えば月収300万なら相当いい家に住める。  トップクラスの女優は若くして都会のタワーマンションに住むケースも多く、タクシーをすぐに捕まえられ、あちこちへの移動がラクなエリアを好む傾向にある。もちろん家賃を抑えてでも、仕事をするうえで便利なことから都会に住む女優が過半数以上だ。

人事担当者からツッコミを受ける

 私もデビューしてすぐに住居を変え、繁華街へ近い家賃10万円のマンションで暮らしていた。その家をかなり気に入っていたので引退後も住み続けていたのだが、転職する際、人事担当よりツッコミを受けた。 「ずいぶんいいエリアに住まれてますね……。ちなみに家賃っていくらくらいなの?」  まだうら若き20代前半(?)で家賃10万円は、今考えると高い部類に入るはず。恐らく同世代の東京暮らしなら6〜8万円程度が相場だと思うが、当時の私は一般的な感覚を失っていたため、あっさり素直な金額を答えた。その後「え、どうやって暮らしているんですか?」と聞かれたのは言うまでもない。  ちなみに今でも同じ家に住み続けているが、周囲からは未だ「10万はちょっと高いって」と言われる。たしかにいいお値段だが、都会の暮らしと便利さ、そして追加の引越し代や手間暇を考えると、このままでいいかと思う自分がいたり、いなかったり……。
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ふいに出てしまう業界用語
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元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya

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