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飲み会中に「ウザい」と思われるNG会話例。自分語りでも嫌われない方法が

嫌がられないため、誘い方には工夫を

 振る舞い以前に、誘い方にも注意が必要だろう。“飲み会=サービス残業”という意識が根強く、飲み会に誘われた際に脊髄反射的に断りたくなる若者も多そうだ。  嫌がられない誘い方として、「上司が個別に直接誘うと断りづらく、参加したとしてもマイナスな感情を引きずってしまい、飲み会に対する悪いイメージを強めてしまうかもしれません。なので、指名した幹事からメンバー全員に対して『飲み会をやるので参加しませんか?』的なメッセージを送ると良いでしょう」と提案。 「とはいえ、抽象的な誘いに終始しては断られる可能性が高いです。ですので、行くお店を工夫して、会そのものに興味を持ってもらうのです。例えば、屋形船とかショーパブ、コンセプト系の居酒屋など、一捻りした非日常の会であれば、『行ってみてもいいかも』と思わせることができます。お酒ありきの空間ではなく、あくまで“その場を楽しむ時間”になりますから、飲めない人も含めて誰しもが楽しめるでしょう」  最後に会社での飲み会で持つべき意識として、「大切なことは信頼関係の土台をつくるために相互理解を深めることと、忙しい日常では伝えきれない仕事の意義を伝えて動機形成を図ることです。その視点を持てば『かえって溝ができてしまう』といった悲しい事態は起きないでしょう」と締めた。  コミュニケーション不足の集団は得てして軋轢が起きやすい。飲み会のあり方を見直すだけで、ハラスメント被害に苦しむ人を減らし、活き活きと働く人を増やすキッカケになるかもしれない。 <取材・文/望月悠木> 【前川孝雄】 青山学院大学兼任講師。2008年にFeelWorksを創業し、400社以上で「上司力®研修」を開講。著書に『部下全員が活躍する上司力5つのステップ』『人を活かす経営の新常識』『本物の「上司力」』などがある
フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki
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