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元セクシー女優が“夜の世界”の「海外出稼ぎ事情」を暴露。一晩“1000万円以上”で取引されたケースも

海外出稼ぎに潜む危険

たかなし亜妖さん オトナの夜遊びが合法化されていない国で働くのは相当な覚悟が必要である。大金を手にする人がいる一方で、悲惨な体験をする女性もいることは、紛れもない事実だ。  稼いだお金をすべて没収される、仲介業者と連絡が取れない、報酬が支払われない、客に暴行された、違法な薬が飛び交うパーティーにうんちゃらかんちゃら……など、聞くにたえない話もいくつか耳にした。100%の安全とは程遠い世界のため、確実に帰国できる保証もない。  言葉が通じないだけでも大変なのに、そこへ危険な要素がいくつも合わさればストレスと不安が一気にのしかかる。まさに海外出稼ぎは命懸けの労働だ。

破格の“ガマン料”をもらうために背負う究極のリスク

 以前、西原理恵子氏の本を読んだ時に「夜の仕事の給料が高いのは“ガマン料”だから」と書かれていたが本当にその通りだと思う。海外出稼ぎはそこへ究極のリスクを交えた形といったところだろうか。“海外ドリーム”を掴む女性たちは、常に危険と隣り合わせであることを重々承知の上で日本を離れていく。  この働き方が広く知られるとまたさらに母数が増える。より競争が激しくなるとか、基準が上がるとかそういうのではなく、自ら危険な世界に飛び込みにいく人口が溢れる方が何よりも悩ましい。  決して労働の仕方が悪いとか、体を売るなという話ではなく、海外出稼ぎそのものを全否定するつもりもない。ただ、一般化するとこれがさも当たり前かのような風潮が流れ、リスクや危険性を軽視する層が出てきてしまう。盲目化した女性たちを食い物にする悪いオトナも続々と現れることが予想されるので、出稼ぎ問題は何とも悩ましい限り。  簡単な気持ちで手を出していいものではないからこそ、あまり大衆の耳に届いてほしくない……というのが、今の私の正直な本音だろうか。 文/たかなし亜妖
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya
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