更新日:2023年05月30日 11:32
お金

“レンタル事業撤退”のトップカルチャー。「舵取りが難しい局面」をどう切り抜けるか

優先株の発行で創業者は高配当で大儲け?

 トップカルチャーは撤退に必要な資金として、創業者・清水秀雄氏の資産管理会社であるヒーズにA種優先株を発行して12億円を調達しています。金銭償還が約束されており、投資期間は5年程度で、配当年率は8%。  優先株は議決権がない代わりに他の株式と比較して優先的なポジションを持つ株式。特に高配当であるメリットがあります。トップカルチャーの普通株の配当利回りは3%程度です。会社が窮地に立たされながらも、創業者は儲けているように見えます。  トップカルチャーは2023年から創業者の息子である清水大輔氏がCEOに就任しました。会社の立て直しができれば大きな功績を残せるものの、あまりにも舵取りが難しい局面に差し掛かっています。手腕に注目したいところです。 <TEXT/中小企業コンサルタント 不破聡>
フリーライター。大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、経済や金融に関連する記事を執筆中。得意領域は外食、ホテル、映画・ゲームなどエンターテインメント業界
1
2
3
おすすめ記事
ハッシュタグ