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50歳独身男“メンズエステ副業”の一部始終「開業資金100万円、2年で赤字は600万円に」

どうやって収支を改善させるか?

 副業ということもあり、経営にシビアになり切れない野中さん。結局、ダラダラと赤字のまま損切りできないままだという。最後に、これからどうやって収支を改善させていくのだろうか聞いた。 「本当にこれ言うのもあれですけど、結局はちゃんと本腰を入れて本業くらいリソース割いて経営するか、さっさと見切りつけて撤退すべきなんですよ。サンクコストとコンコルド効果(すでに投資したコストを惜しんで、回収不可能だとわかっていても継続してしまう心理的傾向のこと)って言いますけど、ちゃんと考えるべきでした。コロナも5類になったので、ひとまず今夏か、秋くらいまではやろうかなと思ってます。そこでダメだったらもうダメですね。損切りします」

唯一のやってきたメリットは?

野中ツトム 副業をやってきたメリットはなかったのだろうか。 「生活態度でいうと、無駄なサブスクを解約するとかして、余計な買い物をしなくなりましたね。冬になったら高いコートを買ってみるとか、鞄とか、iPhoneも新機種が出るたびに買い換えていましたけど、今は赤字がちらつくので無駄遣いが月に十数万減りました」  自分の生活が改められたのはよかったというが、600万円は勉強代にしてはあまりにも高い。野中さんのお店が残り少ない期間で繫盛店に生まれ変わる日は訪れるのだろうか。 <取材・文/シルバー井荻>
平成生まれのライター、編集者。ファミマ、ワークマンマニア。「日刊SPA!」「bizSPA!フレッシュ」などの媒体で執筆しています
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