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50歳独身男“メンズエステ副業”の一部始終「開業資金100万円、2年で赤字は600万円に」

 40代、50代というと、まさに働き盛りの世代である。また、残りの人生をどう生きるかという重大な局面でもある。副業・起業に挑む人もいるが、今回話を聞いたフリーライターの野中ツトムさん(仮名・50歳)は、昨年から本業の傍ら、メンズエステの経営に乗り出したという。
野中ツトム

フリーライターの野中ツトムさん

 そもそもメンズエステとは、セクシーな衣装を身にまとった女性が、体を密着させながらオイルなどを使ったマッサージを提供するサービス。いったいなぜメンズエステを開業したのだろうか。

50歳になって一発逆転を図った

 野中さんは「50歳になって一発逆転を図ろうとした」と語る。 「これからの人生、このままでいいのか考えたんです。それなりに収入はあるけど、年収が1000万とか1億円になるような一発逆転はもうない。そもそも怠惰な人間なので、本業の月収50万円を80万円にするのは精神的に無理だけど、全然違うことでちょっと収入を伸ばすのはラクそうだから副業をしようと思ったんです」  そんなとき、たまたま『SPA!』の副業特集を読み、メンズエステ専門のコンサル業があることを知ったという。

メンズエステの開業資金は100万円

「これだ!と思ったんです。すぐにコンサルタントの方に会いに行き、仕事を依頼しました。現金商売だったころのパチンコとか、FC2(動画配信サイト)の動画販売とか、グレーゾーンの商売はねらい目だという持論があるんです(笑)」  そうして2021年7月にメンズエステ「ふくらみカルテ」をオープン。場所は東武東上線の下赤塚駅そばのマンション。開業資金は100万円程度だったという。 「コンサルティングの費用が20万円、マンションの入居契約金が40万円。冷蔵庫、洗濯機、鏡、ボディソープ、マットなどの初期投資が20万円、残りの資金は口コミサイトなどのネット広告費に回しました。知り合いから中古の冷蔵庫を買ったり、昔、実家で使っていたCDプレイヤーを持ってきたりと、なるべく経費削減しています」
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儲かっていると思いきや…累計赤字は?
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平成生まれのライター、編集者。ファミマ、ワークマンマニア。「日刊SPA!」「bizSPA!フレッシュ」などの媒体で執筆しています

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