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50歳独身男“メンズエステ副業”の一部始終「開業資金100万円、2年で赤字は600万円に」

これまで50人近くの女性の面談をした

 マッサージをするセラピストの女性を雇う作業も野中さんの仕事。専用の求人サイトやTwitterから応募があり、これまで50人くらいに面接してきた。 「場所がローカルなので女の子が来るかどうか不安だったのですが、わりと良い子が来ていて、ほぼ断ってないです。ただし先ほど述べたセラピストのマッチングサービスは『この子、OKです』って言ったら、もう断れません。たまに実際の写真よりもやばい子が来て、困ることはありました。一度、マッチングすると2回目の出勤からは直接お店と女の子のやり取りになるんですが、そういう子に限ってシフト希望をたくさん出してくるんですよ」  基本的にはセラピストに接客マニュアルを渡して、その通りに施術してもらっているそうだ。筆者も試しにお店を訪れてみたが、女の子は可愛らしく、マッサージのクオリティも高いという印象だった。が、なかには売上金をごまかされたり、お金を抜く子もいるとか。

「泥棒に入っている子もいるんじゃないか」

エステ「お金の管理方法も決まっているのですが、基本、現金のやり取りですし、現場にも立ち会えないので、どうしてもトラブルの元になりますね。大きいお金は一度入れたら出せない金庫に入れさせていますし、オプションについては、お店の取り分を設定すると入っていても『入ってない』って嘘を言われるに決まっているので女の子にフルバックしてますが、それでも、つり銭と売り上げが合わないことはあります。部屋の鍵も玄関のポストに入れているので、泥棒に入ってる子もいるんじゃないかな。犯人の目星はついていますが、被害が数千円規模なのでなかなか言い出せないです……」  メンズエステはカード払いもできるが、ほとんどが現金決済。そのため、お金のやり取りはかなりグレーだという。 「カードも使えますが、支払いはほぼ現金。セラピストへの報酬も現金払いです。こんなこと言っていいのかわかりませんが、売上なんてごまかしてくれと言わんばかりなので、ちゃんとやっているお店はほぼないと思いますね
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平成生まれのライター、編集者。ファミマ、ワークマンマニア。「日刊SPA!」「bizSPA!フレッシュ」などの媒体で執筆しています

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