日本一面白いコント師を決める『キングオブコント2021』王者・空気階段。鈴木もぐらのギャンブル癖や借金エピソード、水川かたまりのスピード離婚・再婚が注目されがちだが、実力は折り紙つき。 　そんな二人が最も大切にする仕事がコントの単独公演である。昨年の全国ツアーは、芸人ライブでは異例の配信チケットの売り上げが1万枚超え。この成功を受け、第6回単独公演『無修正』が5月16日から開催され、全国9か所26公演、計2万人の動員に挑む。 　取材は本番1か月前に行ったが、その疲弊ぶりは対照的で……。 「制作期間中はいつも精神的にキツくて、ほぼ眠れてません。これも最高の単独公演をつくるために必要な苦しみなんです。酸素カプセルに通って体調を整えているので、ギリギリ元気です」（水川） 「酸素なんて目に見えないものによくお金払えますよねぇ。僕が信じて吸うのはタバコの煙だけです。僕は水川のネタが完成するのを待つだけで、しっかり眠れているので、心配はいりません」（鈴木） 　少し言い争いになりそうな雰囲気になったが、二人が口を揃えるのが「単独公演は初日が一番大変」ということ。特に水川は、ある特殊体質に苦労しているそう。 「緊張すると勃起しちゃうんです。初日はいつも徹夜で迎えるので、より勃ちやすい。度が過ぎないように、大事な日は心を落ち着けるため、ルーティンを守ります。起床時間から食べるもの、飲む水の量まで決めてますね」（水川） 「初日を乗り越えれば大丈夫なんですけどね。僕の験担ぎは家のトイレ掃除と、会場でうんこすること。パチンコに行くときと同じで、“悪運”を落とすんです」（鈴木）