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「自分の心と体を大事にできるのは自分だけ」知られざる女湯の世界に迫る/ともさかりえ×まんきつ

 かつて週刊SPA!で連載していた漫画『湯遊ワンダーランド』が実写化される。人生に悩む漫画家きつこがサウナと水風呂の快楽を知り、サウナ室を司る“ヌシ”との出会いや女性客たちとの会話を通じて自己変革していく。  今回ドラマできつこを演じるのは女優ともさかりえ。17年ぶりにドラマ主演を務めるともさかと、原作者まんきつが、ドラマの舞台である東上野の寿湯で語り合った。

男が知らない女湯の世界

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左)『湯遊ワンダーランド』原作者・まんきつ / 右)17年ぶりにドラマ主演を務める、ともさかりえ。主人公・きつこを演じる、

まんきつ:主演を引き受けてくださってありがとうございます。我ながら変な漫画を描いたなと思っていたので、演じるのはより大変だろうなとお察しします。 ともさか:いやいや、こちらこそありがとうございます。もともと、原作を知人からオススメされて読んでいたんです。だからオファーをいただいて「あれをどうやって映像化するんだ?」とびっくりしました。女湯の風景を映す難しさはもちろん、まんきつさん独特のユーモアを、どうやって表現するのかなぁと。 まんきつ:フェイクプレーンや肛門日光浴(※)をよく脚本に入れてくれたなと思います……。 ※フェイクプレーンや肛門日光浴 前者は飛行機に擬態した宇宙船、後者は海外のインフルエンサーたちの間で流行した健康法。都市伝説やスピリチュアルに傾倒するきつこは、さまざまなものにすがり、生き延びる。 ともさか:肛門日光浴は監督がどんなモザイクをかけてくれるのか楽しみです(笑)。女性の裸もそうですが、原作同様にいやらしさを消して、いかにクスッと笑える雰囲気を出せるかが重要な気がしています。 まんきつ:お尻に日光を当てるのは画的に滑稽だから大丈夫なはずです。撮影はどうですか。 ともさか:やっぱり大変です(笑)。お湯、水風呂、サウナのシーンをエンドレスで撮影していると、だんだん脳みそがバグってくるんですよね。サウナの電源は切って撮影しますが、それでも熱いし、密室だから長時間撮影していると空気が淀んでくる(笑)。収録が深夜から朝まであった日は、ヌシ役の大島蓉子さんとともに、完全に虚無状態でした(笑)。 まんきつ:おふたりには熱いサウナで疲れを癒やしてほしい。
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きつこは、必死に生きる姿がかわいい
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週刊SPA!7/18・25合併号(7/11発売)

表紙の人/ 小芝風花

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