お金

脱サラして不動産投資家になった男性、年間家賃収入は1200万円超え。70万円のボロ物件も利回り94%に

顧客のニーズを叶えて信頼関係を築く

「水回りをきれいにするなど最低限の修繕はします。けど、なかには『修繕はいいから、すぐ入居したい』という人もいて、その場合は最低限の掃除だけ。逆に内装を完全にリフォームしてきれいな状態で引き渡たしてほしい入居者もいて、その場合はできるだけDIYでやる。 ただ、外部に修繕を任せていても古民家投資は戸建て自体に需要が高いので、十分に利益を生み出せる。主にネットの掲示板『ジモティー』や街中の立て看板などで、居住者を集めています」  東京23区でマンション価格が中古でも1億円を超えるなか、「庭付きでペットも飼えて、のびのびとした場所で子育てをしたい」という人が主な借り手だ。そのほか、審査に通りにくい生活保護受給者や外国人にも人気があるという。 「たまに夜逃げされることもありますが、入居前に内装や修繕箇所など顧客のニーズをできるだけ叶えて、信頼関係を築くことを心がけています」

買わずに借りるだけで月160万円も実現可能

村上祐章氏

村上祐章氏

 古民家物件を購入せずに、借りた物件で収益を上げている投資家もいる。廃墟不動産投資家の村上祐章氏。’07年から築古の戸建て投資を始め、いまでは月160万円程度の家賃収入を得ている。 「不動産オーナーから空き家の使用許諾を取って、最低限の補修だけし、相場の3分の2程度の家賃で入居者を集めています。決まったらオーナーと家賃を折半。入居が決まるまで、私の負担額はほぼゼロなのでリスクもないです。 最初は、すぐに利益は出ませんでしたが、実例を出して信用してもらうといったオーナーさんとの交渉術などが身についてきて、2年目から取り扱う物件数が増え、安定して結果が出るようになりました」  最低限の補修とは、畳の黒ずみを落とす作業や、残り物の片付けをするだけ。なかには黒ずんでいる畳の上にカーペットを敷くだけのケースもあるという。それでも、入居者は集まってくるという。 「家を借りられない人。例えば、生活保護や動物の多頭飼育者など、保証会社に落ちる人も受け入れてます。『審査を通します』と言うだけで、多くの申し込みが来る。大家も固定資産税などの問題も抱えていて一刻も早く貸し出したいのです。」  空き家対策にもつながり、自己資産も増加する古民家投資。ぜひ検討してみてはいかがだろうか。
次のページ
古民家投資家の実例を大紹介!
1
2
3
おすすめ記事
ハッシュタグ