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高卒、30歳からはじめた東大受験。“働きながら3年で合格”した勉強法とは

 東京大学といえば、日本最難関クラスの大学。そこに通う学生の多くは、小さなころから塾通いをして名門中高を通ってきた、いわゆる「エリート」たちです。  しかし、それがすべてではありません。一部には、まったくエリートらしからぬ道筋をたどって東大に合格した学生もいます。ここでは、元落ちこぼれや休学経験者など、「普通の東大生」らしからぬ道を辿って東大へ入学した、みなさんの知らない「リアルな東大生」の姿をお届けします。

高卒でも30歳から東大受験

青戸一之 東大

青戸一之さん

 本日お話を伺うのは、30歳から東大受験を志したという異色の経歴を持つ東大生である、青戸一之さん。もともと高卒で働いていたという青戸さんは、ある事件をきっかけとして東大を目指すようになったといいます。本日は、青戸さんの波乱万丈の受験人生について伺っていきます。 「もともと私は鳥取の出身です。高校こそ県内でも有数の進学校に通っていましたが、それでも東大生はせいぜい2年に1人程度。親族にも大卒者はいませんでしたし、なにより私自身真面目に勉強しようという気がありませんでした。高校時代は吹奏楽に明け暮れて留年の危機すらありましたし、高校を出たらゲームクリエイターになりたいと思っていたんです。ですから、18歳の時には大学受験すらしませんでした」  東京大学どころか、大学とすら縁のない高校生活を送っていたという青戸さん。彼の高校時代は吹奏楽部での部活動に明け暮れており、それに没頭しすぎたせいで留年すら危ぶまれる場面すらもあったのだとか。

東大志望のきっかけは「教え子の不合格」

 家庭の事情で大学進学をあきらめた後は専門学校へ進み、卒業後はフリーターとして仕事を転々とします。そして、様々な経験を積む中で海外を放浪。そのような職遍歴の中でたどり着いたのが塾講師でした。 「塾講師は、端的に言って私の天職でした。毎日やりがいのある仕事をすることができて、本当に幸せな毎日を過ごせていたと思います」  そう語る青戸さんですが、ある年、彼の人生を大きく揺るがすことになる大事件が起こります。 「私の塾に、東大志望の子が入ってきたんです。地方の小さな塾でしたが、校内総出になってその子の受験を応援しました。しかし、結局彼は東大に落ちてしまったんです。これは本当にショックな出来事でした。私自身の実力不足を痛感させられましたし、何よりも私自身に大学受験経験がないことが、本当に負い目に感じられたのです」 【もっと詳しい青戸さんの戦略を読む】⇒「東大生インタビュー 東大現役合格の逆転戦略」はこちらへ
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仕事と両立しながらの受験勉強
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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