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ゴキブリ対策「夏本番を迎える前」が効果的。日常生活で絶対にやっておくべきポイント

駆除剤は、キッチンだけで10個必要

 では、ゴキブリを見かける前に対策を講じるにはどうすればよいのだろうか。 「ゴキブリは巣や卵を、人目のつくところには作りません。リビングの真ん中でいきなりゴキブリの卵が見つかったりはしないですよね。市販されているベイト剤(※)と呼ばれる駆除剤を、さきほどお伝えしたゴキブリが生息しやすい場所の近くに置くのが大事なんです」 (※)『ブラックキャップ』(アース製薬)や『コンバット』(キンチョー)などのこと  より効果的にゴキブリを駆除するためには、置き方にも工夫が必要なのだとか。 「駆除剤を置く個数の目安は、一つの部屋に1個か2個ぐらいでは全然足りないです。ゴキブリの幼虫や、立派な成虫になっても小さいチャバネゴキブリなどは、行動範囲も狭い。そのため、部屋の隅に1個くらいベイト剤を置いたのでは、食べてくれない可能性も考えられるんです。キッチンの場合、冷蔵庫の奥の方のすき間や、下の方に1個ずつ置いて、シンクの下にも4つずつくらい置いた方が効果も高まります。一般的なキッチンでだいたい5~10個ぐらいベイト剤は必要です」

ゴキブリ対策は先手必勝!

 ゴキブリを見たくない場合には、前もってベイト剤を複数置いておくのが◎。事前の対策としては、殺虫剤や粘着型の駆除剤は向かないようだ。 「目の前に現れたゴキブリには、殺虫スプレーを吹きかけるのが手っ取り早いと思います。粘着タイプの駆除剤は、ゴキブリを根絶させるためというよりも、ゴキブリがどこに潜んでいるのかを調べるために有効なんです。やはりゴキブリを完璧に駆除したい場合には、ベイト剤を置くのがオススメです」  ベイト剤を置くタイミングとしては、暖かくなってきたら始めた方が良いという。 「夏が来るのを待たずに、今の時期から始めてください。時間が経つと、幼虫だったゴキブリも成虫になってしまう。卵もどんどん繁殖していくので、ゴキブリの根絶も難しくなる。今の時期から対策しておくのがいちばん良いと思います」  日常生活の中でのゴキブリ対策としては、こまめな掃除が効果的だと言う。 「三角コーナーなどに食べ残しを放置しておくと、ゴキブリのエサになってしまいます。生ごみはゴキブリの好物なので、臭いによって家の外から引き寄せてしまう恐れがあります。  缶ビールの空き缶や納豆パックなども、軽くゆすいでから捨てましょう。蓋つきのゴミ箱を使うようにしたり、密閉できる容器の中に捨てるようにしてください。ゴミをなるべくこまめに掃除して、ゴキブリが近づきにくい環境を作るのが大事です」
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ゴキブリの侵入経路
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出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):@rizeneration

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