60歳を迎えた六角精児が語る「3回の離婚は修行。辛いことだけじゃない」
飄々としていて、どこかつかめない。だけど芯はある。ドラマや舞台、バラエティ番組など、いろいろな分野で見かける六角精児さんは、いつ見ても、自然体で楽しそうに生きているように感じます。
六角精児の無理しない生き方』(主婦の友社)が発売されました。借金やギャンブル依存症や3回の離婚といった大変なことを経験しながらも、常に自分らしく生きている六角さんに、困難があっても明るく上機嫌に生きるためのヒントを聞きました。
――6月1日に書籍『六角精児の無理しない生き方』が発売されましたが、反響はいかがでしたか。
六角精児(以下、六角):30歳の女性スタッフが半分まで読んだって聞きました(笑)。おもしろいって思ってもらえたらうれしいけど正直、感想はあんまり興味ないんですよね。思うことは人それぞれだから、あんまり押し付けたくないんです。届く人に届いてもらえたら。
――著書の中にも「特別なにかを訴えたいという気持ちはあまりない」と書かれていましたよね。それは普段のコミュニケーションにも表れているとか。
六角:コミュニケーションは距離感を大切にしていて、「俺が俺が」と主張することはないです。だって、自分の話や自慢話をしても、相手はつまんないじゃないですか(笑)。
撮影の現場では休憩中、役者だけでなくスタッフともたくさん話をして、この人とはどういう距離で話せばいいのか、お互いの心のバランスを考えています。信頼関係を築いたほうが、お芝居の新しい世界が見えて楽しいんですよね。
――どのようなことがきっかけで、人付き合いが得意になったのでしょうか。
六角:若いときに飲み歩いていたからかな。20代の頃は、下北沢にあるロックバーでよくミュージシャンと飲んでいました。初めましての人と飲み交わすうちに、どうすれば相手の懐に飛び込めるのかが分かってきたんだと思います。
六角さんのように年齢を重ねたいーーそんな男性編集者の熱意が通じ、2023年6月1日、語り下ろし著書『
自慢話はつまらない。会話では距離感を大事に
下北沢のロックバーで学んだ人付き合い
IT企業の広報兼フリーライター。元レースクイーン。よく書くテーマはキャリアや女性の働き方など。好きなお酒はレモンサワーです
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