エンタメ

60歳を迎えた六角精児が語る「3回の離婚は修行。辛いことだけじゃない」

3回の離婚で気づけた「人間性の大事さ」

六角精児――人とうまく関わり合う能力は、恋愛でも生きますよね。 六角:恋愛について偉そうに語れないけど(笑)、女性と話すときは、相手のフィールドに入って会話の内容をちゃんと聞いて、気持ちよく話してもらうようにしています。あと、否定しないこと。  でも最近はネット上で話したり恋愛したりするようですね。僕の考えは女性と1対1で顔を合わせて話すことが前提だから、古いかもしれないね。 ――バラエティ番組では、3回の離婚経験がたびたび話題に。結婚や離婚を重ね、生き方や考え方に変化はありましたか。 六角:離婚を経験したことで、「大事な人間性」に気づくことができました。若いときの僕は自分のことばっかりで、結婚をしていても、相手を思いやる気持ちが持てませんでした。特に僕は乳母日傘(おんばひがさ)で育てられたこともあり、相手が自分の言動で傷つくことさえ、理解していなかったんです。  今振り返ると、離婚は「修行」でした。離婚するたびに苦しいし、自分が人としていかにダメかという現実と向き合わなきゃいけない。でも、温室で育った僕は離婚で感じる苦しみによって、人として大事なことは何かということに気付くことができました。  自分から離婚したいと切り出したことはないけれど、離婚という修行は、「人間として足りていない部分」を再確認するために、人生において必要なことだと今は思っています。

借金も隠す気はない「こういう人間です」

六角精児――離婚は世間的に「失敗」と捉えられがちですが、それを糧にして受け入れるということも大事ですね。 六角:うまくいかなかったことに後ろめたさを感じてコソコソ隠しながら生きる社会のほうが生き苦しいと思ってしまいます。ギャンブル依存症も、借金も、3回の離婚歴も、僕は隠す気はないんですよね。  弱みを見せているから、みんなが安心してくれて密なコミュニケーションを取れているのかもしれません。僕としては、「こういう人間です」と話しているだけなんですけどね。
次のページ
なぜかライターの人生相談に…
1
2
3
4
IT企業の広報兼フリーライター。元レースクイーン。よく書くテーマはキャリアや女性の働き方など。好きなお酒はレモンサワーです
記事一覧へ
おすすめ記事