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「自分を大切にしてくれる人なんて誰もいない」21歳の立ちんぼ女性が語った、体を売る本当の理由

立ちんぼをやめるためハローワークに

私が体を売る理由

初めはトー横をうろついていたが、買春目的の男が大久保公園を教えてくれた

 高校生の頃からリストカットをするようになった。傷痕は手首から肩まである。 「自分が存在している意味がわからなかったんですよ。もはや本当に自分が生きているのかすらわからなくなって、血が見たくなったんです。自分の血を見ると、“今日も生きてんな”って思います。  一般的に自分をもっとも愛してくれるのは家族で、みんな家族が一番大事なわけじゃないですか。自分はその家族に見捨てられているので、自分を大切にしてくれる人なんてもう誰もいないんだろうなって思います」

世間が働いている時間に何もしていないのが耐えられない

 生活の基盤ができたら、立ちんぼはやめたいと言う。 「世間の人が働いている時間に何もしていないという自分に耐えられないんですよ。だったら昼間も働いて、もしお金に困ったらまた立ちんぼすればいい。体を売るのが嫌というよりも昼間何もせずに病むのが嫌なだけです。だからハローワークに通っています」  そんなユキにも地元に一人だけ親友がいる。「その親友がもし亡くなったら、私も自分で死にます」と、自死を心に決めている。 取材・文・撮影/忍田 忍 SPA!立ちんぼ取材班
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