エンタメ

横浜発・レゲエ世界チャンプが語る、ジャマイカでの「ヤバすぎる体験」4選/MASTA SIMON(MIGHTY CROWN)インタビュー

ジャマイカ人は日常会話でタカるのに、困った人にはカネも渡す面倒見の良さ

MASTA SIMON インタビューの終盤、SIMON氏は「ジャマイカの変わった部分ばかり話しすぎちゃったな」と笑いつつ、ジャマイカ人の魅力も語ってくれた。 「ジャマイカのゲトーには本当にカネがない人が沢山いるけど、だからこそ成功して成り上がることを本気で夢見ている人が多いし、そのエネルギーもすごい。特に驚いたのは子どもたちの目のピュアさ。何も持ってないはずなのに、ギラギラとした力強いエネルギーと自信に満ち溢れているんだよね。実際にそういう目をした子どもを見ると、『こういう国だからゲトーからもアーティストがどんどん生まれて、いい曲も次々とできるんだな』って分かると思うし、特に若い頃に行くと刺激を受けると思うよ」 MASTA SIMON また「ジャマイカの人たちはメチャクチャ面倒見がいい」とも話してくれた。 「レゲエの関係者だけじゃなく一般の人も含めて、ジャマイカ人は誰かが困っている時にすごい助けてくれるんだよね。日本だと町中で困っている人がいても見てみぬフリをする人が多いし、特に外国人だとスルーしがちだと思うけど、向こうだと絶対に『おい、大丈夫か!』と声をかけてもらえる。それで本当に困っていることが分かると、カネもくれたりするんだよ。  いつもカネをタカられているイメージだから、そうやって優しくされると、普段とのギャップで『ジャマイカ人、めちゃくちゃイイ奴じゃん』って思っちゃうんだよね(笑)。俺らもそうやって何度も助けてもらったことがあったから」  カネを持っていそうな人にはタカる一方で、カネもなくて困っていそうな人は助ける。「タカリとカツアゲが日常茶飯事」と聞くと驚いてしまうが、ジャマイカでは日本とはまた違う考え方やマナーのもと、社会の中でお金が循環している……ともいえるだろう。
MIGHTY CROWN

写真左から、MASTA SIMON、SAMI-T、COJIE、NINJA ※提供写真

MIGHTY CROWN】 1991年横浜で結成されたレゲエサウンド。「横浜レゲエ祭」のプロデュースや、サウンドクラッシュという音のバトルで世界8タイトルを保有するなど、日本代表のみならず世界のレゲエアンバサダー/カルチャーアイコンとして活躍。 <取材・文/古澤誠一郎、撮影/藤巻祐介、編集/藤井厚年>
1
2
3
●クルーズ情報
Mighty Crown 30th Anniversary -The Final- FAR EAST REGGAE CRUISE
日本初! 世界最大級の豪華客船によるミュージック・クルーズ就航! Mighty Crown、結成30周年&サウンド活動のファイナルステージは5泊6日の極上の船旅。

日程:2023年7月15日(土)~7月20日(木)
客船:MSCベリッシマ
出発地:横浜発 / 横浜着
寄港地:済州(韓国)、熊本(日本)
料金:188,000円 ~ 650,000円(大人お1人様・2名1室利用の場合)
※諸税・船内チップなど別途。金額は客室タイプやご利用人数などにより異なります。
予約:客室タイプなど詳細をオフィシャルサイトでお申し込みください。
オフィシャルサイトhttps://www.fareastreggaecruise.com/
世界サウンドクラッシュ紀行

ジャマイカ、ニューヨーク、カリブの島々――。9割が黒人のレゲエ界で前人未到の景色を切り拓いてきた“世界のマイティークラウン”が、世界40か国200都市でのヤバい体験と、道なき道を切り開いた活動遍歴を書き尽くした1冊。
おすすめ記事