恋愛・結婚

平日昼下がりにハメを外す…中年たちの“既婚者パーティ”に潜入「妻以外の人を見てみたい」

見覚えのある男性に声がけしてみると

「どうしたんですか?」  通話が終わったタイミングで、男性に声をかけてみた。男性はスマホから耳を離し、こう答えた。 「いや、最後のテーブルの人と二次会に行く流れだったんだけど、会社から連絡がきたから抜けてきちゃった。でも、このチャット返したら区切りがつくから、一緒にどこか行きません?」  というわけで急遽、参加者男性とサシで飲むことになった。

参加者男性とサシで「予期せぬ延長戦」

 最寄り駅から少し離れたバーに行き、ビールやワインを注文。アルコールが入って男性も気が緩んできたのか、本音を語りだす。 「やっぱり結婚して、子供ができて、それはそれで幸せな日々ではあるんですけど……下の子が生まれてから仕事や育児で慌ただしくて夜の営みはいっさいなくなるし、スキンシップのつもりで妻の体にちょっと触れてみても、冗談っぽく拒絶される。しょうがないことなのかなとは思うんだけど、男としての俺の価値って今どうなの?っていう不安がある。俺、まだいけるのかな?って、どうしても浮つきたい気持ちが出てきてしまう」  じつは彼、数年前にも一度、既婚者パーティーに参加したことがあるそう。当時、二次会の後に4~5歳年上の女性と抜け出して関係を持ち、別の日にもランチデートからホテルへ行ったそうだ。だが、そこで彼と相手の女性との間に齟齬が生じたという。 「僕は火遊びのつもりだったんだけど、『本気じゃないの? 彼氏になってよ』と迫られた。互いに家庭があるのに、お付き合いして一途にならなくちゃいけないっていう感覚が理解できなくて、フェードアウトしちゃった」
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駅に向かう道すがら手を握り…
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