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東大生が感動した「読むだけで、驚くほど語彙力が増える本」ベスト3

○中高生向け 『生きる漢字・語彙力』

(駿台文庫)霜栄
『生きる漢字・語彙力』(駿台文庫)

『生きる漢字・語彙力』(駿台文庫)

 中高生向けに紹介するのは『生きる漢字・語彙力』です。この本は確かに学習参考書ですが、敢えてここで取り上げることにいたしました。  そもそも、日本語の語彙力とは何でしょうか。どうすれば、語彙を効率よく広げていくことができるのか。確かに辞書を読み込むことも必要になるかもしれませんが、ひとつひとつの言葉を学ぶよりも効率よく学習する方法があるはずです。  それこそが、漢字学習なのです。たとえば、みなさんは「推断」という言葉をご存じでしたでしょうか。この「推断」という言葉をこれまでの人生の中で聞いたことがあるという人は、それほど多くないのではないでしょうか。

漢字を知ることのメリット

 しかし、みなさんには一つの確信があるはずです。「○○を推断する」と言われて、ピンとくるものがあるのではないでしょうか。初めて見たはずの熟語なのに、なぜだかなんとなく意味が分かる。そんな経験をこれまでにもしたことはありませんか?  実は、それこそが漢字学習による賜物。みなさんは「推断」という熟語自体は確かに知らなかったかもしれませんが、「推」から「推測する」を、「断」から「断定する」を、それぞれイメージしているからこそ、「推断とは『物事を推し量って断定すること、すなわち予想することだろう』」と想像することができるわけです。  漢字とは、語彙力を磨くうえで絶対に避けて通れないもの。東大の受験ですら、毎年必ず漢字の問題は聞かれています。これは、東大からの「最低限の漢字は知っていなさい」というメッセージに他ならないと、僕は考えています。受験でも実生活でも役に立つ漢字を学ぶことが、以降の語彙力拡充に必ず役に立つことでしょう。
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実用性としての語彙力
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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