恋愛・結婚

“60歳未満お断り”シニア向け風俗店で働く女性たちの実態「通帳を渡してしまうお客さんも」

デートを希望する客が3割

「こころあわせには“プレイコース”と“デートコース”があるのですが、私の常連客にはデートとプレイを併用する人も一定数いますね。例えば、レストランで食事してからホテルに入るお客さんの場合は、1回3~4時間ほど枠を取ってくれるんです。  もちろん風俗店を謳っている以上、快感を目的に通う客がメインですし、なかには70代で2回する方や、80歳を迎えても性欲が収まらず悩んでいる方もいます。ただ、性欲を発散するのに加えて、デートしたいという方は多いですね」(矢崎さん) 「こころあわせ」は店長も女性だ。創業時から店長を務める七瀬詩織さんによれば、全体的にも“プレイコース”と“デートコース”の割合は7:3ほど。快感を目的とする他にも「若い子と触れ合って寂しさを埋めたい」「可愛い子を連れて見栄を張りたい」「気分的にも若々しくありたい」という需要も一定数あるそうだ。

「ウチの旦那を勧誘しないで」

こころあわせ

シニア向けデリバリーヘルス「こころあわせ」 ※公式サイトより

 高齢者だからこそ、単に発射するだけでなく、キャストとの交流も求めがちになると分析する七瀬氏。そうした場合に懸念されるのが、客がキャストに対して執着しやすくなってしまう点だ。 「ウチは60歳以上専門店と打ち出しており、数々のメディアにも紹介されているので、当事者からしたら一般の風俗に通うより敷居が低いと思うんです。そうすると必然的に遊び慣れていない人が流れてくる」と、七瀬さんは語る。 「仕事一筋で気づけば独身だったり、退職後に時間とお金の余裕ができても使い所がわからなったり、恋愛経験が奥さんしかいなかったりなど、還暦を超えて手持ち無沙汰な気持ちを抱えている人も多い。なかには奥さんが、お客さんの問い合わせフォームに風俗店に通う理由について長々と送った送信履歴を見つけて、『ウチの旦那を勧誘しないでください』と電話がかかってきたこともありました。  そうした奥手な男性のセーフティーネットになれたらという思いもありますが、女の子に熱を上げてしまう方が出てくるのも事実です。3~4時間の長い予約をする方が多いのもその証拠かなと。もちろん人それぞれの性格にもよると思いますが、どこか昔気質で堅苦しい方に遭遇しやすいですね」
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通帳やクレジットカードを女の子に渡す人も
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1995年生まれ。大学卒業後、競馬会社の編集部に半年ほど勤め、その後フリーランスに。趣味は飲み歩き・散歩・読書・競馬

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