更新日:2025年02月13日 08:20
仕事

「延長されたら30分5000円のはずが、1000円しかもらえず…」未経験の女の子を騙して搾取する“悪質風俗店”の実態

「悪質な風俗店で、搾取される女性が減って欲しい」 そう話すのは、19歳から風俗業界で働くミユさん(仮名・23歳)だ。これまでデリヘルから立ちんぼ、出稼ぎなど、あらゆる業種を経験してきた彼女は、昨年に在籍していたデリヘル『C』で不当な扱いを受けたと話す。 一体、ミユさんの身に何があったのか。悪質な風俗店の実態を聞いた。
ミユさん(23歳・仮名)

ミユさん(23歳・仮名)

独り立ちの資金のため風俗の道へ

幼少期に両親からネグレクトを受けてきたミユさんは、15歳から児童養護施設で育った。施設の決まりとして、18歳で退所を迫られたミユさんは、一人暮らしを始める貯金もなく、仕方なく実家に戻ることとなった。 ただ、実家に戻ったところで、両親との同居は苦痛だった。手っ取り早くお金を稼いで、はやく独り立ちをしたいーー。そう考えたミユさんは、若さをウリにしようと風俗業界に飛び込んだ。 最初はピンサロに入店し、慣れてきたら稼ぎを求めてデリヘルに。それ以降は大久保公園での立ちんぼや出稼ぎも経験し、件のデリヘル『C』に入店する運びとなった。 「2024年の秋ぐらいですかね。立ちんぼをしてた時に知り合った女の子がCで働いてて、かなり緩い感じで働けるって聞いてたんですよ。勤務時間中に外出しても問題ないらしく、デリヘルの方で予約が入ってなかったら、待機中にパパ活アプリで個人的にお客さんと会って、暇な時間を埋めていると言っていました。それぐらい緩いなら、デリヘルとパパ活、うまく併用して稼げるのかなと在籍を決めました」

内勤が特定のキャストをえこひいき

体験入店を経て、そのまま在籍を決めたものの、入店直後から違和感を覚えるようになる。 「入店した初日についたお客さんが、3日後にリピートしてくれたんです。短期間でお客さんがリピートしてくれることってわりと珍しいのですが、内勤から『え、お前みたいなのが人気なの?』って対応されたんです。普通、褒めてくれるじゃないですか。なんか嫌な感じだなあと思ってて。 それ以降も、写メ日記を欠かさず更新して、出勤時間内で予約が埋まる日も増えていきました。その時も、内勤から『お前が満枠(出勤すべての時間帯が埋まっていること)なんてあり得ない』って言われたんです」 加えて、ミユさんが疑問に感じたのは、内勤が全員のキャストに対して、ずさんな態度を取っているわけではないことだった。 「日に日に、内勤のえこひいきが激しいと感じるようになりました。内勤の2人はゴリゴリの地雷系が好みのようで、キャストの女の子も、派手髪にピアス、涙袋を強調した濃いメイクを施した娘が多かった。一般的なデリヘルなら敬遠されるような、リスカ跡やタトゥーが入った女の子も採用していましたね。ちなみに私は、ロリ感のある清楚系の雰囲気で、内勤の好みとはかけ離れていました。 露骨なのは、えこひいきされた女の子が、お店の指名比率ランキングを上位独占していたことです。ナンバー3の女の子なんか、月1回しか出勤していない時期もあったのに……です。内勤におかしいと訴えたら、『あの娘は広告塔だから』の一点張り。内勤の独断でランキングを決めたら、わたし含め他の女の子もやる気失せるなあって感じですよ。 いま思えば、私を紹介してくれた女の子も地雷系で、しっかりランキング上位に掲載されていました。それなのに実態は、週1回程度しか出勤していないし、予約が全然入っていない時間帯もある。本来なら干されるはずなのに、見た目だけで良い待遇受けているなと傍目で見ていました」
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「お前は需要がないんだから本番しろ」と…
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1995年生まれ。大学卒業後、競馬会社の編集部に半年ほど勤め、その後フリーランスに。趣味は飲み歩き・散歩・読書・競馬

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