――それは「なんだかな」ですね。売買春について思うことはありますか？ はろーあにー：売春は非合法ですので、当然立ちんぼ行為は問題だと思います。ただ、その一点を除けば、当人同士の合意さえあれば、自由ではないだろうかとも思います。たとえば性風俗店では好みの外見の女の子を男性が選びますし、そこに価値を見出すから成立するわけですよね。 　しかし立ちんぼの場合には、相手は誰でもよく、外見のよくわからない女性に対して男性は金額を提示する。しかもその金額は必ずしも高いとは言えない。くわえて、これは双方に言えることですが、風俗店などと違って第三者が介在しないため、常に危険が高い確率で伴います。未成年が売買春を行うケースも少なくないですよね。 　女性は、そういう条件を飲んででも生活のためにやらざるを得ない人が大半だと聞きます。その根本的なところを、誰も「おかしい」「変えていこう」と声をあげない。社会が歪んでいっているな、という感覚は持っています。 ――売買春においては、買う男性が悪いか？　売る女性が悪いか？　という、鶏卵の論争が古くからありますが。 はろーあにー：私もこういう発言をするたびに、どちら側からも意見をちょうだいします。正直、この問題に関しては売る側も買う側も悪いと思っています。もちろん、未成年の女性とわかっていて買う男性がいるのはもってのほかで、これは刑事罰が下されるべきだと思います。 　ただ、誰かに帰責性を求めるのではなく、性を売ったり買ったりせざるを得ない人の心には何かしらあると思うので、楽な方向へ流れることなく自律して生きていけるように挑戦してほしいなと私は思います。