更新日:2023年07月23日 18:17
エンタメ

“普通の女の子”が六本木の路上で喧嘩するまで…話題のブレイキングダウン選手を直撃

 格闘家・朝倉未来氏が牽引する超人気YouTubeコンテンツ「Breaking Down」。街の不良や喧嘩自慢が集うアブナイ空気のなか、彗星のように現れた女子選手がいた。  はろーあにーと名乗る彼女は、日本人離れした目鼻立ちにくわえ、お嬢様を彷彿とさせる出で立ちで登場。その貴族然とした格好で放った「この中で、ナマの喧嘩を経験した方はいらっしゃいますか?」との言葉に衝撃を受けた視聴者も多い。その後、オーディション会場でそのまま他の選手と乱闘にもつれ込み、圧倒的なインパクトを残した。  喧嘩相手を求めて彷徨う、やばい奴――。少なからずそんな印象を抱いた者もいるはずだ。  一方で、はろーあにー氏のTwitterは動物愛護に関するものから性の売買についてなど、社会派を思わせる内容もあり、一部ファンの間で話題になっている。オーディション会場で死闘を繰り広げた彼女と、冷静に社会を見つめる彼女。そのどちらが本物か。今をときめくブレイキングダウン選手へのインタビューを試みた。
はろーあにー

はろーあにー氏

“普通の女の子”が六本木の路上で喧嘩をするまで

――Breaking Downでは、純粋に喧嘩に心酔する狂気的な面に圧倒されがちですが、SNSで発信する社会への眼差しが面白いなと思い、今回取材をお願いしました。 はろーあにー:前提として、自分は社会に対して高いところからものを言えるような立場の人間ではないと思っているのですが、思うことは率直に書くようにしています。今回インタビューのお話をいただいて、私が考えていることがメディアの方の琴線に触れたと思うと嬉しいです。 ――まずは自己紹介も兼ねて、はろーあにーさんがBreaking Downに出場するまでの略歴を教えていただいてもよろしいでしょうか。 はろーあにー:小学生のころはスポーツ少女でした。ずっと競泳を続けていて、JO( JOCジュニアオリンピックカップ )では自由形で優勝しています。中学校以降は「“普通の女の子”になりたい」という思いが強くなって、競泳に力を注ぐのを辞めてしまいました。高校では競泳の強豪校に進学しましたが、そこまで熱心に練習はしませんでしたね。  高校生まではアスリートだったので、喧嘩の1つも経験がありませんでした。大学時代にアメリカに留学し、帰国してから六本木のクラブに出入りするようになりました。その延長で喧嘩を吹っ掛けられることも多く、六本木の路上で喧嘩をしたこともあります。

オーディションで「嘘はついていない」

――それが、Breaking Downのオーディションで発言していたことにつながるんですね。ただ、顔もきれいだし、「喧嘩なんてしたことあるの?」と感じた視聴者も多かったのではないかと思うのですが… はろーあにー:実際、「嘘をついている」という反応は多かったですね。ただ、私は矜持として、オーディション会場のような場で嘘は言わないようにしています。というのは、一度嘘をついてしまうと、そのあとの自分のYoutubeチャンネルなどでの発言と整合性がなくなってボロがすぐに出てしまうじゃないですか。だから、オーディション会場で話したことはすべて本当なんです。 ――男性と喧嘩した経験があるという趣旨の発言もあったように思いますが。 はろーあにー:はい、コロナ前の六本木の路上はわりと酷くて、みんな酔っ払っているので手をあげようとしてくる男性もいたんですね。酩酊状態なので、パンチなんて当たらないんですけど(笑)
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Breaking Downに応募した理由は…
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ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki

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