更新日:2023年07月23日 18:17
エンタメ

“普通の女の子”が六本木の路上で喧嘩するまで…話題のブレイキングダウン選手を直撃

Breaking Downに“きっかけ”をもらえたから…

はろーあにー――話は変わりますが、はろーあにーさんは猫好きとしても有名ですよね。保護猫などの活動をしていたと伺っています。 はろーあにー:つい先日、愛猫が天国へ旅立ってしまったのですが、本当に多くの愛情を注ぎ、また私ももらいました。  私は保護猫のボランティア活動をしていたこともあります。そこは大きな建物3棟に、若くて健康な猫、老齢期の猫、病気や傷害を抱えている猫の3グループをそれぞれ収容している施設で、主にトイレの世話やご飯をあげるなどを担当していました。飼い主の事情で野に放たれてしまった猫たちに対して、私が何か役に立てることがあればと思って活動をしていました。  また、保護猫カフェで使用する雑巾を作るスタッフや、区が運営する保護猫のためのイベントを手伝わせてもらったり、さまざまな経験をさせてもらいました。  動物は愛情をかければそれを分かってくれる大切な存在です。一度は人間に捨てられて傷ついたとしても、また別の人間がケアすることによって、信頼を回復してくれる猫たちをたくさん見てきました。そういう場に関われたことは、私の財産かもしれません。 ――現在、Breaking Downを契機として、はろーあにーさんへのインフルエンサーとしての注目度も集まっているかと思いますが、今後の展望などを聞かせてください。 はろーあにー:私自身、知名度はまだまだですし、魅力を磨いていかなければならないと実感しています。ただ、自分が行っているエンターテイメントの活動を通じて、人や社会に少しでも影響を与えることができれば、嬉しいです。そして少しでも影響力というものを自分で培えるようになったら、たとえば中断していた保護猫の活動などをしていくことが私の使命なのではないかと感じています。  私はBreaking Downできっかけをもらえたので、今度は現状に悩んでいる人や、ままならない生活をしている動物たちの命が少しでも良い方向へいくように、そんなきっかけを与えられる人になりたいですね。 =====  はろーあにー氏の屈託ない笑顔をみていると、喧嘩相手を粉砕する拳と傷ついた猫たちを癒やす手のひらが表裏であることに、妙な納得感を覚える。  インタビューの途中、「誰に対してももっとハッピーに生きてほしいと思うんですよね」と氏は語った。その視線の先にはおそらく、すべての生き物が今よりも少し肩の力を抜いて生きられる世界を見据えていることだろう。夢の実現に向け、あまねく人々を巻き込むエンターテイナーとして、彼女はこれから駆け上がる。 <取材・文/黒島暁生>
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
1
2
3
4
おすすめ記事