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ファミコン40周年記念!連射ブームから生まれ、一世を風靡した「連射測定時計」とは?

無敵、隠しキャラ、連射パネル…

 子供たちの中ではその後も「裏技」ブームは続き、通常の操作方法では出現しない「隠れキャラ・隠しキャラ」の出し方も裏技のひとつとしてさらに広がっていき、それまでは「バグ」によるものが多かったのですが、あえてプログラムとしてこれらを「仕込む」ことをして価値を上げるソフトも多数出てくることになります。  いくつか掲載しますと、 ●「シティコネクション」の背景の色が変わる ●「チャレンジャー」の無敵&隠しキャラ ●「スカイデストロイヤー」の幽霊船 ●「ボンバーマン」のさまざまな隠しキャラ ●「スターソルジャー」の連射パネル、裏面への隠しコマンド等  などが、あえて仕込んだ裏技、隠しキャラになります。
ファミコン

裏技特集を組んだ当時の雑誌

 徳間書店発行の『ファミリーンピュータマガジン』では、裏技を「ウルトラテクニック(通称ウル技)として掲載し、人気コーナーに。他雑誌でも「禁断の秘技」等の名称で大きく扱いました。

連射ブームが生み出した伝説の玩具とは?

 さて、ここからやっと本題に入っていきます。ファミコンキッズを夢中にさせた「裏技」と並んで大ブームとなったのが、「連射」です! ファミコンソフト「スターフォース」からその連射ブームが始まり、「スターソルジャー」で最高潮に達します。
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「スターフォース」

 もちろんその火付け役となったのは、当時子供たちの中で芸能人を抑えて完全なるスターだった「高橋名人」、その人です。  1秒間に16発という人間離れした速度でボタンを押し、しかもゲームをプレイしながらしっかりと解説をするという、今でいうゲーム配信、プロゲーマーのある意味での超元祖だったと言えるでしょう。  当時の子供たちは少しでも名人に近づきたく、連射の練習をしました。また、連射にはいろいろな方法があり、 ●「痙攣うち」:最も正統派、スタンダードな連射方法であり、指一本でボタンひとつを押します。
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痙攣うち

●「ピアノ連打」:2本の指を使い、交互に2つのボタン(A.Bボタン)を押す方法。
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ピアノ連打

●「擦り連射」:爪の部分で2つのボタンを擦るように押す技法です。
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擦り連射

 他、定規を使ったりなど、子供たちはオリジナルの方法でとにかくボタンを高速連射することに夢中になったのです。ちなみに、道具を使わない方法で最も早いのは「擦り連射」で、この方法だと1秒間に20回を超える記録も可能になってきますが、人によっては「邪道」と認識されることも……。
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ハドソンが発売した「連射測定時計」
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ファミ通 編集者→エイベックス→学校の先生数年→新垣結衣さん他、タレントさんのピアノ&歌講師。番組、CMを作る人。昭和レトロ なガチャ『コスモス』アプリ開発中。レトロゲームの話はお任せあれ。育児奮闘中。X(旧Twitter):@sukesankoba note:SUKESAN

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