恋愛・結婚

「自尊心が傷つき、地獄の日々」38歳女性が略奪愛で手に入れた“夢のセレブ生活”の現実

「自尊心が傷つけられ、地獄のような日々」

 それからしばらくして、豪華な自宅マンションや別荘はすべて借金のカタにとられてしまう。そして、築年数20年超えのアパートへ引っ越すことに。2DKのリフォーム済でキレイな室内だったが、翔子さんは年季の入った外観が気に入らない。 「貧相なアパートだと思いました。本当に失礼な話にはなりますが、このときにはMの見た目も受け付けなくなってきていたので、こんなところで暮らすぐらいなら離婚したほうがマシだとも思い、パートの面接に行ってみることにしたのです」  すぐに採用されるだろうと思っていたが、スーパーから飲食店、ベッドメイクに清掃係と、いくつ受けても受からない。それどころか、面接官に態度や髪型、メイクなどを注意されるという不本意なことばかり。「自尊心が傷つけられ、地獄のような日々だった」と翔子さん。

「で、何ができるの?」と厳しく聞かれた

面接「たかがパートと見下していただけに、屈辱的でした。しかもある面接では、学歴もなく働いた経験もない私をジロジロと見ながら『……で、何ができるの?』と厳しく聞かれたこともあります。その後も面接に落ち続け、さすがに自分の人生を振り返りました」  現実の壁にぶち当たった翔子さんは、セレブ生活に憧ればかりを抱き、ロクに自分を高めてこなかったことを深く後悔したという。いまの状況をひとまわり以上年下の友人たちに話すと、「別に、次のターゲットを探せばいいじゃん」と軽く言われて終わり。 「真剣に私の相談に乗ってくれる人すら、残っていなかったのです。考えてみれば、玉の輿婚を目指すと意気込んでいた20代の頃は、まわりにもそういう子がたくさんいました。いまで言うパパ活や不倫を繰り返し、貢いでもらっては贅沢な暮らしをしていたのです
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まずは自分で生きていける力を養って
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フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意

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