更新日:2023年08月02日 16:22
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ウォーキングに「バスケットシューズやテニスシューズ」を履いてはいけない理由

こんにちは、シューフィッターこまつです。靴の設計、リペア、フィッティングの経験と知識を生かし、革靴からスニーカーまで、知られざる靴のイロハをみなさまにお伝えしていこうと思います。
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写真/PIXTA

自力で歩けなくなるほどツラいものはありません。一説によれば遺伝子的には関節の耐久年数は40年以下と言われているようで、中年になってから急に膝や腰が痛みはじめて危機感を抱いている方は多いでしょう。自力でしっかり歩くためには「足の筋力」が欠かせません。どんな運動をするにしても土台である「足」がふんばれないと、ケガや痛みで運動自体が嫌になってしまうからです。 筆者は過去に運動で大ケガをしたことがあるのですが、46歳になった現在でも、きちんと立って長距離を歩くことができます。シューフィッターとして毎日、意識していることはふたつ。「歩くこと」と「休むこと」です。 歩くことは、全身運動でムリなく脂肪を落とせますし、キレイなフォームを意識すればそれだけで大殿筋(おしり)・背筋・腹筋の筋トレになります。イチローが現役時代、パフォーマンス維持のために大殿筋を集中して鍛えていたことは有名です。しかし、一般人が「健康を維持する程度」であれば、ランニングや本格的な筋トレは必要なく、自分のペースで歩くウォーキングで十分です。ウォーキングは手軽でお金もかからないので、結果、一番長続きするからです。

歩きすぎるのもよくない理由

歩く目安としては「疲れた」と感じたら歩きすぎです。しっかり休みましょう。筆者であれば、猛暑の日は早朝限定で15分散歩。雨が降ったら休みます。それ以上無理をしてもメリットはありません。「疲れた」を通り越して「痛い」と感じたら即レッドカードです。 たかが歩くこと、というのは意識してやってみると、相当ハードな運動だということがわかります。はじめは3分の散歩で十分。怠けていた筋肉の各所を起こして、心肺機能をじょじょに取り戻すところから始めましょう。5分も歩けるようになれば、そこから10分、30分と歩けるようになるまで時間はかかりません。 厚労省が「1日8000歩」を推奨していますが、体格も運動歴も人それぞれなので鵜呑みにしなくていいでしょう。長く続けるコツは「ちょっともの足りない」程度で終えてきちんと休むこと。だから3分でも十分。0分より3分です。
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ウォーキングにバスケット&テニスシューズを履いてはいけない
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こまつ(本名・佐藤靖青〈さとうせいしょう〉)。イギリスのノーサンプトンで靴を学び、20代で靴の設計、30代からリペアの世界へ。現在「全国どこでもシューフィッター」として活動中。YouTube『シューフィッターこまつ 足と靴のスペシャリスト』。靴のブログを毎日書いてます。「毎日靴ブログ@こまつ

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