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夏ドラマ13本を総ざらい。テレビマンが注目する“ホントの評価”を視聴率から分析

爽やかな作風の『ばらかもん』

ばらかもん

『ばらかもん』番組公式HPより

《人間ドラマ》 ■『ばらかもん』(フジテレビ、水曜午後10時) 19日、個人3・1%(世帯5・3%)T層2・7%、F1層1・8% ■『この素晴らしき世界』(フジテレビ、木曜午後10時) 20日、個人3・0%(世帯5・4%)、T層1・0%、F1層2・1% 『ばらかもん』は書道家の青年・半田清舟(杉野遥亮)の成長記。都会で暮らしていた清舟が、長崎県五島列島に移り住む。清舟は都会にいるころは傲慢で嫌な奴だったものの、地域の人々と触れ合ううち、変わっていく。爽やかな作風で、家族そろって観るのにピッタリ。 『この素晴らしき世界』は平凡な主婦・浜岡妙子(若村麻由美)が、ひょんなことから大女優になりすます大人向けコメディー。 《刑事ドラマ》 ■『刑事7人season9』(テレビ朝日、水曜午後9時) 19日、個人5・5%(世帯9・9%)、T層2・2%、F1層0・9%  東山紀之(56)が主演するオーソドックスな刑事ドラマ。高齢者に強い作品なので世帯視聴率は高いが、若い女性はあまり観ていない。

ゲーム感覚で若い世代にも好評

《冒険活劇&謎解き》 ■『VIVANT』(TBS、(TBS、日曜午後9時) 23日、個人7・2%(世帯11・9%)T層2・7%、F1層3・3%  中央アジアのバルカ共和国の企業に誤送金した9000万ドル(約140億円)を取り戻すため、商社マン・乃木憂助(堺雅人)が同国入り。ところが、爆弾事件の犯人に間違えられ、現地警察から追われるハメに。RPGゲーム感覚で楽しめる作品。ゲーム感覚なのが良いのか、若い世代によく観られている。 『何曜日に生まれたの』(テレビ朝日、制作・朝日放送、日曜午後10時)は8月6日から、『ブラックポストマン』(テレビ東京、金曜午後8時)は同18日から始まる。時差スタートは有利か不利か。 <文/高堀冬彦>
放送コラムニスト/ジャーナリスト 1964年生まれ。スポーツニッポン新聞の文化部専門委員(放送記者クラブ)、「サンデー毎日」編集次長などを経て2019年に独立。放送批評誌「GALAC」前編集委員
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