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心霊スポットでカッコイイ自分を演出!23歳男性が「彼女もろとも恐怖に陥った」ワケ

電話を突っぱねて心霊スポットへ

 けれど修司さんは、「またまた~! 心霊スポットなんだから、幽霊が出るぐらい不気味なところじゃないと話にならないでしょ」と突っぱね、「S子にバレたら困るから、もう電話してくるなよな。バイト代も払ってるんだから」と突っぱねた。そして、現地へ。 「驚かせるスポットは、すでにLINEで共有済でした。ビビって電話をしてきた友達も、どうにか落ち着いてスタンバイしてくれ、いよいよ実行のとき。現地へ到着するとすっかり夜になっていて、いい感じの薄気味悪い廃墟が視界に入りました」  そのためか、車を停めて降りようとしただけで、S子がしがみついてきてくれた。「いいぞ、いいぞ」と自分に言い聞かせ、S子をなだめて車から降ろし、廃墟のほうへ歩いて行く。ところが、事前に共有していた驚かせスポットでもないのに、人影のようなものが横切った

やっぱり出た!男友達が飛び出してきた

夜の森「1回だけでなく、何度も。そして、気配のようなものも感じました。ずっと誰かに見られているような嫌な感覚のまま歩いていると、『ぎゃぁあああ! 出たぁ!!!』と叫び声が聞こえたのです。その声には、聞き覚えがありました」  そう、男友達の声。そして次の瞬間、次々に修司さんの友達が飛び出してきたのだ。しかも、みんな青ざめ。「やっぱり、あれは幽霊だったのか?」「俺も見た」などと大騒ぎ。最初は、S子の前で恥をかかせるためのイタズラかと思っていた修司さんだったが、様子が違う。 「男友達3人は本当に慌てていて、『もう、俺ら帰るわ。ごめん!』と言いはじめたのです。そこで、さっき見た人影や気配のことを話してみると、3人はますます青ざめて転びそうになりながら慌てて走り去って行きました
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泣きじゃくる彼女を連れて下山
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フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意

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