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心霊スポットでカッコイイ自分を演出!23歳男性が「彼女もろとも恐怖に陥った」ワケ

泣きじゃくる彼女を連れて下山

肝試し これには修司さんもさすがに怖くなり、恐怖で泣きじゃくるS子を連れて、すぐに車へ。そして、そのまま下山。山の裾にあるコンビニの駐車場でS子を慰めた。少し落ち着き、「何か飲み物でも」とコンビニへ入店。ドリンクを選んでいた、そのときだった。 「耳をつんざくようなバイク音が聞こえ、近くにいたお客さん同士が、『またアイツらかよ』『ヤベぇよな。山の上でクスリとかやってるって話だしな』『マジか。俺は、女連れ込んで無理矢理……みたいな話も聞いた』『無茶苦茶するらしいな』などと言いはじめたのです」

幽霊が助けてくれた?

 さらに耳を澄ましていると、会話のなかに、修司さんたちがさっきまでいた山の名前が出てきたのだ。修司さんは、「あのタイミングで帰っていなければ、ヘンなことに巻き込まれていたかもしれない。大好きなS子も危ない目に遭わせていたかも、とゾッとした」と話す。 「冷や汗と震えが止まらないまま車へ戻り、すぐに男友達に連絡。山から離れていることを確認してから事情を話し、謝罪しました。そしてS子にも、『怖い目に遭わせてごめん』と謝ったのです。もしかしたら幽霊が、俺たちを助けてくれたのかもしれません」  そして、心霊スポットに行った全員が恐怖体験をしたその出来事は、「無事だったからよかったけれど、思い出したくない夏の黒歴史」だと話してくれた。昔から「近づくな」といわれている場所には幽霊だけでなく、自然や人為的な危険のある場所も多いのかもしれない。 <TEXT/山内良子>
フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意
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