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大活躍の女優・小芝風花に芽生えた”先輩らしさ”

柔軟性を身につけ、ピーマンとも向き合っていきたい

――ところで夏といえば小芝さんの場合、やっぱりキャンプですか? 去年は泊まりで行けなかったので、もし行けたら今年は泊まりで行きたいですね。夏祭りにも出かけたいです。 ――今年の夏はコロナ明けということで、各地で盛り上がりそうですよね。 ちょっと出店で買い食いとかしたいなって思います。 ――チョコバナナとか、わたあめとか、甘いモノ系ですか? 私は唐揚げとかポテトとか、焼きそばとか、そっちに行っちゃうんですよ。あとは、ビールがあると最高ですね。 ――ところで、ゴチメンバーになって苦手なピーマンは克服されたのですか。 いえ、毎回ピーマンが入ってない料理を選んでます。メニューを見て「赤ピーマンソース」とか書いてあったら、もう選ばない(笑)。でも、メニューに書いてなくても入っている場合もあるかもしれないじゃないですか。そうなったら覚悟を決めて食べたいと思います。 ――こうして話を聞いていると、変わっていく部分と変わらない部分を持ちながら、少しずつ大人の階段を上っているという印象を持ちました。 もう、ホントに一歩ずつ、上ったり下がったりで(笑)。 ――では、そんな小芝さんが俳優として思い描いている理想像はいかがでしょう。 なにより柔軟性を身につけたいです。お芝居も自分本位で固まってしまうのではなく、かけ合い、キャッチボールで出来上がるものなので、そういう意味でも柔らかくありたいです。周りの人の意見も聞いた上で自分はどうしたいのか、ちゃんと芯を持って決断できる人になっていきたいですね。 ――俳優という仕事やお芝居をすることへの不安や悩み、難しさを感じることは? めちゃくちゃありますよ。ずっとです。ミナレのようなこれまでと全然違うタイプの役だったら表情や演技もまた違うものが引き出されると思うのですが、以前演じた役柄と似たイメージの役を演じるとき、自分のなかでどうその役らしさをだしていくのか。どうしても演技の幅が狭くなってしまうので、もどかしさや難しさを感じることはあります。ただ、今までにない役を経験すると新たな引き出しが増えた状態なので、また違う景色が見えるような気がします。 ――キャリアを重ねるにつれ深みが増した、素敵な言葉をありがとうございました。 はい。ぜひ定期的に(笑)。たぶんピーマンは一生ダメな気もしますけど、ちゃんと大人として向き合っていきたいです。 【小芝風花】 ’97年、大阪府生まれ。’14年、映画『魔女の宅急便』で映画初主演。主な出演作はドラマ『あさが来た』『ふたりのキャンバス』『トクサツガガガ』『妖怪シェアハウス』『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』『彼女はキレイだった』『波よ聞いてくれ』など。出演ドラマ『転職の魔王様』はカンテレ・フジテレビ系列にて毎週(月)よる10から放送中。主演は成田凌。出演はほかに山口紗弥加、藤原大祐、おいでやす小田、石田ゆり子。12月から放送予定のNHKBS時代劇『あきない世傳 金と銀』で主演を務める。主演映画『レディ加賀』が’24年2月公開予定。 撮影/中山雅文 取材・文/中村裕一 ヘアメイク/反町雄一 スタイリング/成田佳代 衣装協力/e.m.青山店 撮影協力/バックグラウンズ ファクトリー
株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Twitter⇒@Yuichitter
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