エンタメ

玉城ティナが奇妙なインフルエンサー役に。昨今のSNSの風潮に思うことは?

よい作品をつくるためなら「ノー」もあるんじゃないかな

――仕事に対する考え方の変化についても聞かせて下さい。 これまで俳優のお仕事のときは、本番が始まってカットがかかるまで「はい」「イエス」という姿勢でいたんですね。「これをやってください」と言われたときに「はい」という選択肢しかないと思っていたんですよ。嫌々やっているというのではなく、それしかないとずっと思っていたんです。 けど、もっと対等にお話をしてもいいんじゃないか、自分が偉くなったとかではなく、監督は神様ではないというか。2021年に短編映画の監督をやらせていただいて、短い時間でしたが俳優やスタッフから質問されるなかで、監督がすべての決定権を握っているのではなく、監督も悩んでいるんだ、ということを実体験として持つことができました。 ――なるほど。 ならば、演じる側として私も同じように荷物を背負っていたいと思ったし、良い作品をつくるためだったら「イエス」も「ノー」もあるんじゃないかなと。そういうところは変わってきたかなって思います。 やっぱり、いろいろな人に助けてもらう仕事でもあると思うので、気づいたらこうなっていたというか、まぁ、なんとかやってきてるなと(笑)。20代も後半なので、いい大人だなとは思います。 ――でも、クレーンゲームには課金していきたいと。 そうですね(笑)。そういう子ども心も持ち合わせた大人になりたいですね。 【玉城ティナ】 ’97年、沖縄県生まれ。ファッション誌『ViVi』専属モデルを経て、俳優としても活躍。代表作に『Diner ダイナー』『惡の華』『ホリックxxxHOLiC』『竜とそばかすの姫』『恋のいばら』『君と世界が終わる日に』など。主演映画『#ミトヤマネ』は8月25日から全国公開。出演はほかに湯川ひな、稲葉友、片岡礼子、安達祐実、筒井真理子 撮影/飯岡拓也 取材・文/中村裕一 ヘアメイク/今井貴子 スタイリング/松居瑠里 衣装協力/RIV NOBUHIKO CHARLES & KEITH
株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Twitter⇒@Yuichitter
1
2
3
4
おすすめ記事
ハッシュタグ