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大学受験は「総合型選抜(旧AO入試)」重視の流れに。東大生が考察

選抜型入試が本流に!?

写真はイメージです

 これからの大学入試は、徐々に推薦型入試が本流になっていくのではないかと思います。大学側としてもやる気のある学生が入学してくれれば、それだけ未来の研究成果につながる可能性が増えていきます。学生側にしても、学力に左右されず、より研究に意欲的でポテンシャルの高い人が入学しやすくなります。  確かにこういった入試形式が増えていくと弊害もあります。例えば、推薦型入試が主であるアメリカでは、学生時代にどれだけ多くの経験を積むことができたかで合否が決まってしまいます。そのため、より幅広く多様な経験をしやすい裕福な家庭のほうが有利になってしまう現象が発生しています。  あまり傾倒しすぎると、貧乏であるがゆえに進学機会が閉ざされてしまう。経済による教育格差が拡大する危険性もあります。  とはいえ、研究成果を追求するという面から考えると、このような入試形態のほうが、より意欲的かつ研究に向いた学生を入学させやすくなるでしょう。そういった観点から見ても、大学入試は徐々にペーパーテストから人物評価重視に移り変わっていくであろうと予想できます。

推薦型入試に特化した塾、教材も

 このような入試形態に対応した塾も、徐々に増えてきています。そのような塾では、推薦型入試で重視されることが多い英語検定を効率的に取得するための勉強法を教えたり、進学理由を1,000字でまとめるために作文のコツを伝授したりといった指導が行われています。国語や数学と言った従来型の科目に依存した指導ではなく、新しい入試形式で求められる技能を育てるための指導が研究されているのです。  もしもいま小学生や中学生のお子さんがいらっしゃるのであれば、こういった推薦型入試で難関校に入学することを視野に入れてみてもいいかもしれません。現状、親御さんの世代で推薦入試に詳しい人は、ほぼいません。今から少し研究するだけで、来たる大学入試に向けて、大きなアドバンテージを得ることができます。例えば『選抜入試の教科書』など、選抜入試について研究した書籍も増えてきています。  自分で研究することが難しいなら、プロに任せるのもいいでしょう。先ほどご紹介した『選抜入試の教科書』の著者であるクラウドセンバツでは、選抜入試に特化した受験指導サービスを提供しています。このような、新世代型の塾に任せることで、新しい入試形式を勝ち抜きやすくなるかもしれません。  入試対策も机の上で勉強するだけでなく、多様化している現代では、より多くの情報を集めて、新方式に対応した人が勝者となります。よりコスパのいい方法で大学入試を勝ち抜きたいと考えているのであれば、この機会に選抜入試について研究してみてはいかがでしょうか? 【詳しくはこちら】⇒「総合型選抜(旧AO入試)ってなに?受かる人の特徴を徹底分析!」はこちらへ
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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