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「通帳を新聞と一緒に捨ててしまった…」年老いた親のお金管理に要注意。見逃してはいけない“7つのシグナル”

3000万円の投資信託が元本割れ

[老親が危ない]診断

※画像はイメージです

最後は「資産流出」というほどの多額の投資による損失が発覚したケースだ。 「投資のことなど何も知らないし興味もなかった79歳の母。昨年父が亡くなってから急にお金に対する不安が出てきたのか、大手銀行のパートの外回りの女性の勧めで、他界した父親の退職金など約3000万円の投資信託を購入させられていました。昔の人なので、『銀行員=お堅い』という、一種の信仰心のようなものを持っていたのでしょう。その後、元本割れを起こしていたのですが、私が気づくまではそれすらも知らなかったようです」(53歳・女性)

制度はメリット・デメリットを理解して上手に使いこなして

金融リテラシーの低い高齢者を言葉巧みに狙うのは詐欺グループに限った話ではないということだ。だが、「こうした場合でも、「手を打つことはできる」と髙橋氏が続ける。 「『家族信託』や『財産管理委任契約&任意後見制度』など、信頼できる家族などに生前から資産の管理を任せる制度があります。どの制度を使うにしてもメリットやデメリットを理解して上手に使いこなすことが大切です」 備えあれば憂いなし。事前準備は確実にしておこう。

「お金のシグナル」チェックリスト

①貴重品をしまう場所を頻繁に変える ②急に株の話をしだした ③ATMの暗証番号を間違って利用停止になる ④年金が支給される偶数月の15日に姿を消すようになった ⑤財布が小銭でパンパンになる ⑥パチンコ店の開店前に列に並ぶようになった ⑦突然投資商品や保険に興味を持ちだした 【ファイナンシャルプランナー・髙橋佳良子氏】 三世代充実生活研究所/ライフアンドマネークリニック代表取締役。「老後のくらしとお金」に関する業務を行っている <取材・文/週刊SPA!編集部>
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