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秋のG1戦線で台風の目に!? 馬券の達人が注目する‟夏の上り馬5頭”

岩田康騎手仕様で今後に注目「ブローザホーン」

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岩田康騎手仕様のチューンナップで急上昇を描くブローザホーン

 数々のGⅠを勝利してきた岩田康騎手ですが、近年は数字だけで見るとかつての勢いは見られません。しかし、騎乗技術が衰えたというわけではなく、むしろ年齢を重ねて騎乗技術だけでなく騎乗した馬の育成にも非常に定評があります。その最たる例がテイエムサウスダンで、岩田康騎手が手綱を取るようになり、フェブラリーS2着まで出世を果たしました。  そんな岩田康騎手仕様の育成が実を結びつつあるのがブローザホーンです。同馬も烏丸Sで初めて騎乗すると0.8秒差の圧勝。続く函館記念は前述のローシャムパークに敗れましたが3着に好走し、札幌日経OPでは1秒差の大楽勝と近走のパフォーマンスはどれも優秀です。  馬体重が420kg台と小柄なため、距離適性は長めにありそうです。実際に札幌日経OPは2600mでしたし、ステイヤーとしての資質が高いと考えられます。下半期はステイヤーズSが最も注目できる舞台となりそうです。

上がり4ハロン好タイムを記録「テーオーグランビル」

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出色の上がりタイムが出世を約束するテーオーグランビル

 デビュー戦は5月の未勝利戦でしたが0.5秒差で圧勝すると、続く1勝クラスも勝利。そして挑んだ前走の五頭連峰特別が出色で、レースの上がり4ハロンは45.6秒を記録しています。今年の芝1600m以上のレースで、上がり4ハロンが45.6秒以下となったのは25件しかありません。その中には安田記念やマイラーズCなどが含まれており、レベルの高いレースであったといえるでしょう。  また、上がり2ハロンも22.4秒と速く、降した相手もジュンブロッサムなど好メンバー。父のLea産駒はなじみがないと思いますが、日本での産駒はテーオーグランビルだけ。そのため血統的にもそこまで人気を集めないと思いますし、アメリカ系の種牡馬のイメージとは裏腹に、優れたスピード能力を武器に直線の長い競馬場で今後の活躍が期待できます。
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菊花賞で注目の夏の3歳上がり馬「ドゥレッツァ」
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各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

安井式上がりXハロン攻略法安井式上がりXハロン攻略法

(秀和システム)


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