7～8月の3勝クラス戦を勝ち上がった3歳馬は、歴代遡っても9頭しかいません。その中には秋華賞を制したアヴェンチュラや、神戸新聞杯を制して菊花賞でも3着に好走したリアファルが含まれており、秋の活躍が期待できます。今年の日本海Sを制したドゥレッツァも秋の飛躍が期待できる1頭です。 　父ドゥラメンテの産駒は2021年の菊花賞馬タイトルホルダーを輩出しており、母モアザンセイクリッドは芝2400mのG1ニュージーランドオークスの勝ち馬。血統的には距離に対応できる下地は十分ですし、ドゥレッツァ自身も450キロ台と大きくない馬体はステイヤーの資質を感じます。 　日本海Sは後方からポジションを押し上げる競馬で差し切っており、息の長い末脚も魅力。（菊花賞が行われる）京都競馬場の下り坂で加速してくるイメージが今から頭に浮かびます。 　以上、この秋の活躍が期待できる夏の上がり馬でした。夏競馬が終わるといよいよGⅠ戦線が始まります。今からしっかりと予習しておきましょう！ 文／安井涼太各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりＸハロン攻略法（秀和システム）』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く！ 追走力必勝法（秀和システム）』、『安井式ラップキャラ（ベストセラーズ）』など多数の書籍を執筆。