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サッカーW杯で“恥をかかせた”ドイツとの再戦…日本が目指すべき戦い方を考える

 バスケットボールやラグビーの日本代表がワールドカップを戦っているが、一方でサッカーの日本代表はヨーロッパに遠征してドイツ代表、トルコ代表と対戦する。そのなかでも9日(日本時間10日3:45キックオフ)に行われるドイツ代表との試合は、昨年末のワールドカップで劇的な勝利を収めて以来の対戦で、次のワールドカップへ向けて新たなスタートを切って半年ほど経過した日本代表の真の実力を測る機会と注目を集めている。
三笘薫

イングランドで躍動する三笘薫

“ワールドカップ後”の日本代表は…

 現在、日本代表が目標とするところは、2026年6月にアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国で共催するFIFAワールドカップで「ベスト8以上の成績」を収めることだ。その予選は、もう今年の11月から始まることになっている。さらに、年明け1月からはアジア王者を決めるアジアカップがカタールで開催される予定で、日本代表はここでの優勝も目指している。  ワールドカップ以後の成績は2勝1敗1分。それまでの積み重ねのうえに、新しいことにもチャレンジするなかで勝ち越しており、内容的にも成長した姿をプレーで体現してくれている。なかでも、ヨーロッパでも上位のリーグで活躍する三笘薫や久保建英らを中心とした攻撃陣は、所属先での成長を代表チームにも持ち込み、クオリティを上げている状況だ。  このように成長は感じ取れているが、その成長がいかほどのものかが気になるところ。それをしっかりと測って感じ取れるのが、今回のドイツ戦というわけだ。

“負けられない”本気のドイツが相手

 先のドイツ戦がどういうものだったかは記憶に新しいところで、前半はドイツに試合を掌握され0-1とリードされたが、後半に入りシステム変更をした日本が少ないチャンスを決めて2-1で逆転勝利を収めた。それは戦略勝ちといったシナリオで、弱者が強者に勝つ唯一の方法がハマった形だった。  前回の対戦を踏まえると、どれほど自分たちで試合のペースを握れるかが、成長を測るポイントになる。通常であれば、親善試合なので勝敗のプライオリティは低く、必然的にそれぞれのプレーでも厳しさに劣るインテンシティの低い試合になりがち。タイトルの懸かった試合とは別ものになり、一概に推し測ることは難しい。  しかし、ワールドカップ以後のドイツ代表は1勝3敗1分と低迷しており、来年に自国開催のEUROを控えているにもかかわらず、サッカーの代表人気は低下傾向にあるという。そんな最中で、インパクトある敗戦を喫した日本を相手にすることになってしまった。強豪国のプライド、人気の回復のためにもドイツにとって今回の日本戦は負けられない試合になる。  実際に、招集されたメンバーを見ると負傷者を除けばベストメンバーで、テストマッチという雰囲気は感じられない。そういった本気のドイツと戦えることは、日本にとって現在の実力や立ち位置を最も測りやすい相手との試合といえる。
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ワールドカップと同じく、3バックで戦うのか?
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スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる
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