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サッカーW杯で“恥をかかせた”ドイツとの再戦…日本が目指すべき戦い方を考える

前回の試合よりも「シュート数」を増やしたい

念願かなって、名門リバプールへの移籍を果たしたキャプテンの遠藤航(写真中央)

 もうひとつの指針としては攻撃回数で、それはシュート数で示される。前回はドイツが26本で日本は11本だった。やはり、相手のシュート数を減らして自分たちのシュート数を増やしてこそ、成長したことを示せるのではないだろうか。  勘違いしてはいけないのは、ボールポゼッション率で相手を上回ることが目標ではないし、それは勝利には直結しない。あくまでも、「いい守備からいい攻撃をつくり出して勝つ」ことが目標だ。  前回の試合では、相手のポジション取りのうまさから混乱させられて、組織的な守備を行えなかったのが前半の内容だった。今回の試合では前線から連動した組織的な守備からボールを奪い、素早く相手ゴールに迫って数多くのシュートチャンスをつくり出したい。  日本はできるだけ相手ゴールに近い位置でボールを奪うことを狙っており、それは前回ワールドカップ以前からの森保ジャパンの積み重ねてきたことだ。狙いである組織的守備がハマれば、遠藤航や守田英正らが務めるボランチのところでボールを奪う回数が増えることだろう。そこから、三笘、久保、伊東純也らが務めるサイドの前線に素早くボールを送り込めれば、必然的にシュートチャンスは増える。これを何回行えるかが、日本代表の成長を測るポイントになる。  よって、前回の試合よりもシュート数が増えなければならない。また、組織的な守備がハマり狙ったところでボールを奪えれば、極端にはならないまでもボールポゼッション率は前回の試合よりは上がるはずだ。逆に、極端にポゼッション率だけが上がりシュート数が少ないと、相手の守備にハマってしまいボールを持たされている状態になり、思うように試合を運べなかったことになる。  果たして、どのような結果になるか、今からキックオフが待ち遠しい。 <TEXT/川原宏樹 撮影/Norio Rokukawa>
スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる
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