更新日:2023年09月25日 12:19
ライフ

『ドラゴン桜』東大生が断言する「元気は人からもらえない」納得の理由

受験勉強中でも毎日2時間ゲームをする

写真はイメージです

 僕は、よく高校生から「やる気が無い時はどのように対処すればいいか」という質問を受けます。このような時は、決まって「自分の機嫌は自分で取るものだから、機嫌がよくなるような行動をしなさい」と答えます。その人によって機嫌の取り方は異なるので、一元化した回答ができないためです。  僕の場合は、家が貧乏だったので、「いま自分が頑張らなくては、一生負け続けの人生になってしまうかもしれない」「頑張るなら今しかない」と奮い立たせるようにしていました。また、義務感だけでは体は動きませんから、適度に飴を与えてもいました。  たとえば、勉強を2時間頑張ったら、自由に散歩に行くようにしていました。そして、その帰り道には必ずコンビニスイーツを買って、休憩室で食べていました。音楽を聴きながら街を歩いて、帰りがけに買った甘いものを頬張るだけで、自分の機嫌が良くなっていく様子が分かりました。  また、元来勉強が嫌いだったので、家では無理に勉強しないようにしていました。気が向いたとき以外は勉強に関係することは一切せず、ゲームをしたり、YouTubeを観たりして過ごしていました。毎日最低でも2時間はゲームやYouTubeの時間をとるようにしていました。

すべては“長期戦の準備”のため

 これらの飴によって、受験勉強を1年以上続けることができました。自分をコントロールし続けるためには、日ごろの手入れと定期的なメンテナンスを行う必要が生じます。適度な負荷を自分にかけつつ、ガス抜きの機会を作ることで、長期戦の準備が整います。  大学生として、半分社会に出てきてからは、「自分の機嫌を自分で取る」ことの重要性を肌で感じています。先輩も後輩も、自分の仕事で手一杯で、周りの面倒を見る余裕なんてありません。時折降ってくる周囲からの気遣いに甘えず、自分ひとりで元気になれるようにしなければ、誰からも見放されてしまいます。  自分の機嫌の取り方は、自分にしか分かりません。普段から「自分は何をすると機嫌がよくなるのだろう」と考えておくと、誰かに迷惑をかける前に、機嫌を直すことができるようになります。意識したことの無い方は、ぜひ意識してみてください! 【詳しくはこちら】⇒「ドラゴン桜(三田紀房)公式note」はこちらへ <文/布施川天馬>
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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