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高血圧もメタボも、基準が厳しすぎる?健康診断の“本当の見方”を医師に聞く

【尿酸値】8以上でも無症状なら治療不要

基準値では7.1以上は要注意だが… [健康診断]の罠「尿酸値が高いほど痛風リスクが高まると言われますが、数値が高くても病気になっているわけではなく、あくまで“状態”です。たとえ8でも症状がなければ多くの人は治療する必要はありませんし、逆に3でも症状があるなら治療が必要です。 また、尿酸値が高いと『プリン体ゼロビールに』などと言われますが、実はそれではほとんど効果がありません。プリン体は約6割が体内でつくられるので、プリン体を控えても得られる影響は、ゼロではないものの大きくないと複数の研究から明らかになっています」(山田氏)

【γ-GTP】そもそも健診で測ること自体が疑問

基準値では51以上は要注意だが… 「γ-GTPが高いと脂肪肝やアルコール性肝炎を疑われますが、直前に禁酒して下がっているだけの可能性もあり、その後に飲酒すればまた上がる。 その日の数値が出るだけなので、有効性が確立されていない中そのような検査を1年に一度やる意味があるのか疑問」(山田氏) ※各項目の基準値は日本人間ドック学会の発表数値を参照
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検査結果は「3年分の数値変化」が重要
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