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健康診断は病院にとって「集金マシン」医療従事者が明かす“ムダな検査・治療”

年に一度、体の状態を知らせてくれる健康診断に今、疑問の目が向けられている。厚生労働省が内容の見直しを検討するなど、「本当に効果があるのか?」という声が高まっているのだ。健康診断の結果は本当に鵜呑みにしていいのか。その裏にある“医療のホンネ”に迫った!

「ムダな検査・治療」の実態とは

[健康診断]の罠

画像はイメージです(以下同)

 健康診断や普段受ける医療サービスにはどのような“罠”が潜んでいるのか。裏実情を聞くために、医療従事者3人の匿名座談会を開催した。 ――健康診断は病院にとっては割のいい“集金マシン”なのですか? 看護師B:私が働くクリニックでも人間ドックをやっていて、儲けは大きいですね。通常メニューだと1人あたり費用は4万~6万円、オプションをつければ10万円超はザラ。日本人以外にも中国人富裕層が医療ツーリズムで来るんですが、フルセットで1人数十万円は払うので、非常にありがたい(笑)。ただ正直、3か月に一度受けたところで数値なんて変わりません。本当、いいお客さんですよ。 医師A:健康診断や人間ドックは保険適用外なので、丸々実入りになりますしね。利益率は病院によって違うでしょうけど、入院とかに比べてコストが低く抑えられる。 看護師B:ただ、患者さん目線で言えば、「これはいらない」と思う検査も多いですよね。身長・体重の測定なんて自己申告でいいし、高いオプション検査も実は病気の早期発見なんてほぼムリなものが多い。 医師A:そもそも健康診断の場に医者が居合わせる意味がないですよ。X線検査とかの結果を伝えるのに同席が義務づけられていますが、“流れ作業”でやっているだけだし。 検査技師C:結局は「ちょっと追加で調べたほうがいいですね」とか言って、再検査や定期通院する人が増えれば病院の儲けになりますからね。それでCT検査とかをしても、実際に病気が見つかる人はごくわずかだと思います。 医師A:本当は食事や運動のアドバイスだけで済むようなところを、患者として来てもらって薬を処方したりしているところが多いですね。患者として引き込めば定期的に通院しますから。

いろんな検査に手を出すのは儲けのためか、自分の判断に自信がないか

――検査は病院にとって重要な収益源なのですね。 医師A:そうです。逆に薬は出してもほぼ儲かりません。「薬を出すだけじゃなくて、詳しく検査をしてくれる、いいお医者さんだ」と言う患者さんがいますが、誤解です。いろんな検査に手を出すのは儲けのためか、もしくは自分の判断に自信がないかです。 検査技師C:明らかにX線だけで済むケースに、なぜかCTとかMRIまで撮らせる医者は多いですよ。CTは2万~4万円、MRIは3万~7万円と、3000円も取れないX線とは診療点数の桁が違いますから。 医師A:長期入院の患者さんでも、ほとんど症状が変わらないのに3か月に一度は“定期的に”CTとかを撮るんですよ。それは点数が高いから。毎月は撮れないけど、3か月に一回ならお金が入るんです。もちろんカルテに書きますけど、ご家族は代わりに入院費を精算するだけなんで気にしない。3か月に一回の検査で、しかも保険も利いているから「今月ものすごく高いな」とはならないんです。 看護師B:昔働いていたクリニックでも、「胃が痛い」という患者さんがいたら、薬を処方すればいいのに「念のためX線も撮っときましょう」みたいなのが日常茶飯事でした。さすがにやりすぎてグーグルのレビューに「クソ医者」とかボロカスに書かれていましたけど(笑)。 検査技師C:前にそんな裏事情を患者さんに話したスタッフがいて、担当医師から「よけいなこと言ってんじゃねえ!」とキレられていましたよ。医療界は医者がテッペンにいるピラミッドなので、医者以外はへたなこと言っちゃいけないんですよね。
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