更新日:2023年10月04日 17:38
仕事

父子家庭、介護職から銀座ホステスに「経済的に恵まれていた同級生が羨ましかった」

銀座のお客様は落ち着いた方ばかり

――どうして銀座で働こうと思ったんですか。 あい:住む場所もインターネットで決めたぐらいなので、何も決めずに上京してから仕事探しを始めました。ル・ジャルダンはスカウトの方に紹介していただいたんですが、私なんかに銀座のクラブで働けるのかなという不安もあったんですけど、それもやってみないよりは、やってみたほうがいい精神で始めました。 ――全国的に有名なお店なので戸惑いもあったのではないでしょうか。 あい:明美ママが本当に優しくて、講習会を定期的に開いてくださって、悩み事があるときは相談にも乗っていただいています。長く働いている方が多くて、みなさん面倒見も良いので、徐々に慣れていきました。神戸で働いていたときのお客様も、出張で東京に来たときに寄ってくださって、ずいぶん助けていただきました。銀座のお客様は落ち着いた方ばかりで、博識なので、お話を聞いていると勉強になることばかりです。

グランプリでは歌唱部門に出場

――「ナイトクイーングランプリ」のエントリーは何がきっかけだったんですか。 あい:私が歌手を目指していることを、明美ママも知ってくださっていて。ル・ジャルダンに入って1ヶ月ぐらいのときに、「こういう大会があるので良かったら出てみない? 前回出られたママでCDデビューをした方もいる」と勧めていただき、エントリーすることにしました。 ――最後に大会への意気込みをお聞かせください。 あい:せっかく出るからにはグランプリを獲れるように精一杯頑張りたいですし、今回の機会をいただけたことに感謝の気持ちを忘れずに、当日は気持ちを込めて歌も歌いたいと思います。 あいさんは、10月9日に本戦を迎える「ナイトクイーングランプリ」のカサブランカ(クラブ)コスモス(歌唱部門)のプロフェッショナルクラスにエントリーしている。同イベントは、水商売業界のさまざまな業態で働く女性たちの知られざる魅力・ポテンシャルを表舞台で披露し、“夜の女王日本一”を決めるコンテスト。歌手を目指しているあいさんの情感あふれる歌声を楽しみにしたい。 取材・文/猪口貴裕 撮影/林 鉱輝(扶桑社) 協力/日本水商売協会
出版社勤務を経て、フリーの編集・ライターに。雑誌・WEB媒体で、映画・ドラマ・音楽・声優・お笑いなどのインタビュー記事を中心に執筆。芸能・エンタメ系のサイトやアイドル誌の編集も務める。
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