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知らないと損する「海外旅行チケット」手配のコツ。旅行代理店の利用は得か損か

日本を代表するOTA2社を直撃

 まずIKKOさんのCMでおなじみの旅行サイト「エアトリ」担当者は、自社サービスの特徴について「LCCを含む多くのエアラインの手配が可能なこと」と説明する。 「お客様の中には、往路を手軽にLCCで出発され、荷物の多くなる帰路でフルサービスキャリアを使われる方がいらっしゃいます。そんなとき幅広い選択肢の中から簡単に手配が可能です。旅行代金の即時決済を必要とするOTAが多い中、選択したエアラインにもよりますが後払い対応ができるチケットもございます」  同社のホームページでは、海外旅行特集として多くのエアラインや政府観光局とのタイアップ商品が掲載されており、それらからお得な情報が探しやすくなっている印象だ。一方で「楽天トラベル」広報担当の樋口さんは「キャンペーンの頻度が高い」という特徴について話してくれた。 「年4回実施してきている楽天スーパーSALEに加え、毎月6回ある5と0のつく日にはクーポンを提供しています。ホームページの1300万件の口コミ情報はリアルな旅情報として活用いただいております。また、人気が高いハワイでは空港からホテルへの片道送迎サービス、ワイキキにラウンジや手配デスクもあります」

トラブル回避の問い合わせ窓口も

空港 このようにオンラインであっても、内容は旅行代理店の窓口で手配するパッケージツアーに近づいている。  OTAのダイナミックパッケージは多くのエアラインと比較できるうえ、ホテルを組み合わせて手配できるので、個別の手配よりも安くなる場合もある。航空券には発券手数料がかかるのだが、それを入れても総額では安くなる場合が多い。  トラブルの対応で心配だ、あるいはコールセンターがつながりにくいイメージを持つ人も多いことだろう。この場合は、スマホやPCで表記されている24時間対応の問い合わせ窓口を使うといい。文字で送信する手間はあるが、長時間電話で待たされるよりは精神的にもラクである。とはいえ、旅行券を勝手にグレードダウンさせられた、ホテルが予約されてなかったなどのトラブルも昨今話題になる。もし心配なら外資系より国内企業を選ぶと良いだろう。
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オールマイティではないが欠航時も
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航空会社勤務歴を活かし、雑誌やWEBメディアで航空や旅に関する連載コラムを執筆する航空ジャーナリスト。YouTube チャンネル「そらオヤジ組」のほか、ブログ「Avian Wing」も更新中。大阪府出身で航空ジャーナリスト協会に所属する。Facebook avian.wing instagram@kitajimaavianwing

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