更新日:2023年10月22日 10:08
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“174㎝53kg”モデル体型で男子レスラーと戦っていた赤井沙希。「引退するギリギリまで強くなりたい」理由

10年間戦って印象に残っている試合とレスラーは?

――DDTはリング外の路上やプール、公園などで戦いますが、この10年間で印象に残っている場所や戦いはありますか? 赤井:全部面白かったから一つに絞るのは難しいですね。自分が普段生活している場所で試合をするのは、ちょっとワクワクするんですよね。浅草行った時「あ、ここから飛んだな」とか、上野アメ横で「この石畳の上で蹴ったなあ」とか。戦った場所にそれぞれ思い出があります。 ――10年間戦ってきて印象的なレスラーは? 赤井:やっぱり世志琥さん。デビュー戦でも対峙しましたし、2014年12月に自分が直接初めて試合で負けたのも世志琥さん。 初めて他団体のスターダムに上がった時も世志琥さんだった。偶然だったのか、運命だったのか、分からないんですけど、自分のターニングポイントには世志琥さんがいました。

“引退するギリギリ”まで強くなりたい

――引退は11.12両国国技館、引退するギリギリまで強くなりたいと宣言しました。その強さを維持したいと思うのはなぜですか? 赤井:正直、もう泣いても笑っても自分がプロレスラーでいられるのは11月12日まで。だから、試合がない日もいかにプロレスラーとして生きられるか、それを考えるとやっぱり強くなっていくしかないと。 それと、自分が突然引退の発表をした時、「最後まで見届ける」って泣きながら言ってくれたお客さんのことを思うと、この引退ロードも強くなりたい。「赤井沙希を推してよかった、一緒に歩いてよかった」と思ってもらえる選手になるには、もう駆け上がるしかないなって。 そして、これからのDDTを支えていく若手と頑張っているお兄ちゃんたちに、自分が何を残して繋げていけるかって考えています。8月13日に行われた私の10周年記念興行に東京女子プロレスの中島翔子に声をかけたのも繋げたい想いからです。 普段、東京女子を観戦したことのないDDTのファンの前に彼女を紹介したかった。そこで頑張るかどうかは中島次第。できることはやりきりたい。レスラーでいられる期間も限りがあるので、もっと私を利用してもらいたいなと思います。
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DDTじゃなかったら「プロレスラーになってない」
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22歳でラジオDJデビュー。その後、ナレーターとしてニュース番組を担当。またスポーツ実況を担当し選手個人に興味を抱きスポーツライターとして活動を開始。その他、司会やアニメーター等、様々な活動を続けている
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11月12日両国国技館で赤井沙希選手の引退試合が開催。同門イラプションのメンバー坂口征夫&岡谷英樹とタッグを結成。元イラプションの樋口和貞、同期で東京女子プロレスの山下実優、そして“方舟の天才”プロレスリング・ノアの丸藤正道と対戦する。

詳しくはDDTプロレスリングのWEBサイトをご覧ください。
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