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深夜2時まで診療する“歌舞伎町の住人が駆け込むクリニック”院長を直撃「患者の8割は不法滞在者だった」

深夜2時まで診療する独特なスタイル

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「実家のようなあたたかい雰囲気の院内」を目指し、毎日白いカサブランカを飾っている

 貧しく不幸な境遇の人々に寄り添い、身を粉にして働く医師。まさに、黒澤明の映画で知られる“赤ひげ先生”そのものだ。 「2003年に石原さんが浄化作戦を始め外国人不法滞在者を一掃してからは、歌舞伎町の夜の街で働く方々が来院するようになりました。それで、診療時間を18時から深夜2時までとさらに深夜帯にシフトし、休診は土曜日だけという現在の診療スタイルになったんです」  患者の変化は診療時間だけでなく、診療内容にも及ぶことになった。 「場所柄、いろんな患者さんがきます。今ではずいぶん減ったけどヤクザ屋さんであるとか、性病検査で陽性になってしまったセックスワーカーの方とか。検査結果が出て慌てて病院探したけど、開いてるのがウチしかない、みたいなことも多いみたいで。感染してるとわかったら、一刻も早くクスリ飲みたいでしょう。だから、しんどいと思うことも、そんな人に応えたくて。深夜まで診療する意義はあると思っています」
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